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「Windows 11 バージョン 24H2」にはAI機能が多数搭載、新要素「Click to Do」も投入へ
「Photoshop」ばりの生成塗りつぶし・削除機能や超解像も、Copilot+ PCで利用可能
2024年10月2日 11:25
米国時間10月1日より一般提供が開始された「Windows 11 2024 Update」(バージョン 24H2)では、「Copilot+ PC」専用として以下の機能が追加されている。
- ライブ キャプション(Live Captions):PCに入力されたあらゆる音声をテキストに変換
- Cocreator in Paint:「ペイント」アプリから使える画像生成AI
- Windows スタジオ効果(Windows Studio Effects):AIがカメラ映像を加工。オンラインミーティングなどで役立つ
- 自動スーパー解像度(Automatic Super Resolution、Auto SR):対応ゲームのレンダリング解像度を自動的に下げてフレームレートを向上させ、AI技術で高精細なビジュアルを補う。よりスムーズなゲーミングを実現
- Restyle Image and Image Creator:「フォト」アプリ内蔵のAIレタッチ機能
加えて、以下の機能が「Windows Update」のOSパッチや「Microsoft Store」を介したアプリアップデートで提供される予定。
- Recall(プレビュー)
- Click to Do(プレビュー)
- 「Windows Search」の改善
- 「フォト」アプリの超解像(Super Resolution、SR)
- 「ペイント」アプリにおける生成塗つぶしと削除
Recall(プレビュー)
「Recall」は、以前にデスクトップで閲覧したものをあとから簡単に検索できるようにするAI機能。発表当初、セキュリティとプライバシー保護の観点から多くの懸念が寄せられ、機能の見直しを行うため提供が遅れていたが、Snapdragon搭載デバイスでようやく10月よりテストが開始される。
Intel/AMD製CPU搭載の「Copilot+ PC」でも、11月から「Windows Insider Program」でプレビュー提供が開始されるとのこと。
Click to Do(プレビュー)
「Click to Do」は、[Windows]キーを押しながらマウスをクリックするだけでいつでも呼び出せるインタラクティブなデスクトップオーバーレイ。AIがPCの画面にある画像やテキストを認識して、それに応じたアクションを提示し、ユーザーがそれを選ぶだけでさまざまな作業が行える。
対応するアクションは、以下のようなものだ。
- 「Bing」ビジュアル検索の提案
- 写真の背景のぼかしや被写体削除
- 「ペイント」アプリによる背景の削除
- テキストの書き換え
- テキストの要約や説明
- テキストエディターで開く
- 認識したメールアドレスへ送信
- URLを認識してWebサイトを開く
「Snipping Tool」にもスクリーンショットに映ったテキストを認識して、クリップボードへ送ったり、個人情報をマスク(黒塗り)したりする機能があるが、「Click to Do」はそれを強化して、デスクトップ全体で利用できるようにしたものと考えればよさそうだ。「Click to Do」アクションは今後数カ月をかけて拡充されるとのことで、生産性の向上が期待できる。
「Windows Search」の改善
「Windows Search」では、自然言語による検索が可能となる。たとえば「BBQ パーティー」と検索すれば、パーティーの写真を見つけ出すことが可能。この機能も今後数カ月以内に導入される。
「フォト」アプリの超解像(Super Resolution、SR)
「フォト」アプリでは、解像度の低い・古い写真をAIが高画質化する機能が導入される。強力なオンデバイスAIを用いて、ソース画像とできあがりの画像を比較しながら、最大8倍・4Kまで解像度を上げられるという。
「ペイント」アプリにおける生成塗つぶしと削除
「ペイント」アプリでは、「Photoshop」のジェネレーティブ塗りつぶしを彷彿とさせるAIレタッチ機能が追加される。ブラシで指定した箇所を削除するジェネレーティブ削除も可能だ。