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Copilot+ PCの「フォト」アプリに最大8倍の超解像、OCR機能も利用可能に
すべてのWindows 11プレビューチャネルでテスト展開
2024年10月23日 15:15
米Microsoftは10月22日(現地時間)、「フォト」アプリに超解像機能のプレビュー版を追加したと発表した。まずはすべてのWindows 11プレビューチャネルでテスト展開される。Snapdragon搭載の「Copilot+ PC」デバイスで利用可能だ。
「Copilot+ PC」デバイスで超解像(super resolution)
超解像(Super Resolution、SR、スーパー解像度)は、AIを活用して低解像度コンテンツの画質を高める技術。、高解像度ゲームの画質をあえて落としてフレームレートを稼ぎ、画質は超解像技術で補うといった使い方もされる。「Copilot+ PC」にはAI処理をハードウェアで高速化させるチップ「NPU」が搭載されているので、こうした技術もCPUやGPUに過度な負担をかけることなく活用できるわけだ。
また、クラウドではなくローカルで処理が完結するため、インターネット不要で使えるのも利点。データが第三者に渡らないのでプライバシーも確保できる。
「フォト」アプリのSR機能は、画像を最大8倍にまで拡大する。低画質の写真を改善したり、写真を大判で印刷したり、画像の解像度を犠牲にすることなく写真を厳密にトリミングしたりするのに最適だという。
Windows 10/11の両方でOCRをサポート
そのほかにも、Windows 10/11の両方で光学式文字認識(OCR)がサポートされる。160以上の言語に対応しており、ドキュメント、手書きメモ、スクリーンショットなど、画像ファイルの種類を問わず利用可能できる。
利用するには、ビューワーウィンドウの[編集]ボタンを押し、編集モードへ移行する。テキストの認識は自動で行われ、画面下の[すべてのテキストをコピー]ボタンを押すだけで認識されたテキストがクリップボードへ格納され、他のアプリへ貼り付けられるようになる。
そのほかにも、以下の改善が盛り込まれているとのこと。
- ギャラリーでシングルクリックのサポートを開始。従来通りダブルクリックで個別の画像を開くことも可能
- ズーム機能の強化。大きな画像はビューワーウィンドウにおさまるように自動でリサイズされ、倍率スライダーとセレクターの同期も改善される
- 「Copilot+ PC」デバイス向けの画像生成機能とスタイル変更機能の不具合修正。全体的な品質が向上
これらの新機能はv2024.11100.17007.0以降の「フォト」アプリで体験可能。プレビュー版Windowsの「Microsoft Store」アプリで「フォト」アプリをアップデートすればよい。