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「Microsoft Update」を用いた「PowerShell 7」のアップデート計画が変更
まだ「PowerShell 7.2」を利用している場合、米国時間3月14日より7.4へ更新開始
2025年3月4日 08:40
米Microsoftは2月27日(現地時間)、「Microsoft Update」を用いた「PowerShell 7」の更新計画に変更を加えると発表した。今後はLTS(長期サポート)リリースにはLTSリリースだけが「Microsoft Update」で配信される。
現在、「PowerShell 7」は以下の方法で提供、更新されている。
- WinGet:Windowsクライアントに「PowerShell」をインストールするための推奨方法
- MSIパッケージ:Windowsサーバーとエンタープライズ展開シナリオに最適な選択肢
- ZIPパッケージ:サイドロードまたは複数のバージョンをインストールする場合に便利。「Windows Nano Server」、「Windows IoT」、Armベースのシステムにはこの方法を使用する必要がある
- .NETグローバルツール:.NET開発者に適した選択肢
- Microsoft Storeパッケージ:簡便で「PowerShell」の一時的利用に適しているが、機能上の制限がある
加えて、MSIパッケージでインストールした場合、「PowerShell 7.2」からは「Microsoft Update」(MU)を介したアップデートが可能だ。Windowsのパッチだけでなく「Microsoft Office」、「Visual Studio」、「.NET」といったMicrosoft製品のアップデートを同時に受け取れる。
Windowsクライアントで「Microsoft Update」を有効にするには、「設定」アプリの[Windows Update]-[詳細オプション]ページで[その他の Microsoft 製品の更新プログラムを受け取る]オプションをONにする。
また、MSIパッケージで「PowerShell 7」をインストールする場合、「Windows Update」関連のオプションが2つ表示されるので、両方ONにする方法もある(推奨、既定有効)。
同社によると、今後「Microsoft Update」を介したアップデートは以下のルールで実施される。
- 7.4(LTS)を実行している場合:7.4(LTS)へのアップデートを提供
- 7.5(STS)を実行している場合:7.5(STS)へのアップデートを提供
- プレビュー版やリリース候補版(RC)を実行している場合:最新プレビュー版へのアップデートを提供
つまり、7.4から7.5のようにLTSバージョンが非LTSリリースへアップデートされることはない。
ただし、サポートが終了したバージョンはマイナーバージョンが繰り上がる。たとえば、7.4のサポートが終了したら、次のLTSリリースである7.6へアップグレードされる。7.5(STS)のサポートが終了した場合も、7.6(LTS)へ更新される。
また、プレビューバージョンが最新の安定バージョンに更新されることもない。7.5-rc.xを使用している場合、7.5が正式リリースされてもこれにアップデートされることはなく、7.6-preview.xに更新される。
なお、まだ「PowerShell 7.2」を利用している場合は、米国時間2025年3月14日より7.4へのアップデートが開始されるとのこと。