ニュース

「Microsoft Update」を用いた「PowerShell 7」のアップデート計画が変更

まだ「PowerShell 7.2」を利用している場合、米国時間3月14日より7.4へ更新開始

同社のアナウンス

 米Microsoftは2月27日(現地時間)、「Microsoft Update」を用いた「PowerShell 7」の更新計画に変更を加えると発表した。今後はLTS(長期サポート)リリースにはLTSリリースだけが「Microsoft Update」で配信される。

 現在、「PowerShell 7」は以下の方法で提供、更新されている。

  • WinGet:Windowsクライアントに「PowerShell」をインストールするための推奨方法
  • MSIパッケージ:Windowsサーバーとエンタープライズ展開シナリオに最適な選択肢
  • ZIPパッケージ:サイドロードまたは複数のバージョンをインストールする場合に便利。「Windows Nano Server」、「Windows IoT」、Armベースのシステムにはこの方法を使用する必要がある
  • .NETグローバルツール:.NET開発者に適した選択肢
  • Microsoft Storeパッケージ:簡便で「PowerShell」の一時的利用に適しているが、機能上の制限がある

 加えて、MSIパッケージでインストールした場合、「PowerShell 7.2」からは「Microsoft Update」(MU)を介したアップデートが可能だ。Windowsのパッチだけでなく「Microsoft Office」、「Visual Studio」「.NET」といったMicrosoft製品のアップデートを同時に受け取れる。

 Windowsクライアントで「Microsoft Update」を有効にするには、「設定」アプリの[Windows Update]-[詳細オプション]ページで[その他の Microsoft 製品の更新プログラムを受け取る]オプションをONにする。

「設定」アプリの[Windows Update]-[詳細オプション]ページで[その他の Microsoft 製品の更新プログラムを受け取る]オプションを有効に

 また、MSIパッケージで「PowerShell 7」をインストールする場合、「Windows Update」関連のオプションが2つ表示されるので、両方ONにする方法もある(推奨、既定有効)。

MSIパッケージで「PowerShell 7」をインストールした場合、「Windows Update」関連のオプションが2つ表示される

 同社によると、今後「Microsoft Update」を介したアップデートは以下のルールで実施される。

  • 7.4(LTS)を実行している場合:7.4(LTS)へのアップデートを提供
  • 7.5(STS)を実行している場合:7.5(STS)へのアップデートを提供
  • プレビュー版やリリース候補版(RC)を実行している場合:最新プレビュー版へのアップデートを提供

 つまり、7.4から7.5のようにLTSバージョンが非LTSリリースへアップデートされることはない。

 ただし、サポートが終了したバージョンはマイナーバージョンが繰り上がる。たとえば、7.4のサポートが終了したら、次のLTSリリースである7.6へアップグレードされる。7.5(STS)のサポートが終了した場合も、7.6(LTS)へ更新される。

 また、プレビューバージョンが最新の安定バージョンに更新されることもない。7.5-rc.xを使用している場合、7.5が正式リリースされてもこれにアップデートされることはなく、7.6-preview.xに更新される。

 なお、まだ「PowerShell 7.2」を利用している場合は、米国時間2025年3月14日より7.4へのアップデートが開始されるとのこと。