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致命的な脆弱性10件に対処 ~2025年3月のAndroidセキュリティアップデート情報

リモートコード実行の恐れ

2025年3月のAndroidセキュリティ情報が公開

 米Googleは3月3日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2025-xx-01」と「2025-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。修正範囲に制限を設け、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮されている。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2025-03-01」

 「2025-03-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで9件、Systemで21件の脆弱性が修正された。「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも、1件の修正(CVE-2024-43093)が配信されている。

 これらの問題のうちもっとも深刻なのは、リモートコード実行につながる恐れのあるシステムコンポーネントの脆弱性で、深刻度の評価は「Critical」(10件)。できるだけ早い対処が望まれる。

セキュリティ更新プログラムレベル「2025-03-05」

 「2025-03-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2025-03-01」での修正に加えKernelで3件、MediaTek componentsで2件、Qualcomm componentsで5件の脆弱性が解決された。Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも3件の脆弱性が修正されている。

 深刻度の評価は、最大で「High」。