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「Fedora Linux」が「Windows Subsystem for Linux」(WSL)に公式対応

『wsl --install FedoraLinux-42』で簡単にインストール可能

同社のアナウンス

 米Microsoftは5月6日(現地時間)、公式の「Windows Subsystem for Linux」(WSL)ディストリビューションリストに「Fedora Linux」が追加されたと発表した。「Fedora Linux 42」から「tar」ベースの新しいアーキテクチャーでWSLイメージがビルド・提供されるようになったという。

公式の「Windows Subsystem for Linux」(WSL)ディストリビューションリストに「Fedora Linux」が追加

 「Fedora Linux」のWSLイメージは、以下のコマンドでインストール・起動できる。

## インストール
wsl --install FedoraLinux-42

## 起動
wsl -d FedoraLinux-42

 初回起動時に表示されるプロンプトに従いユーザー名を入力すると、「Fedora Linux」が利用できるようになる。既定ではパスワードは設定されず、「sudo」を使用できる「wheel」グループに属することになる。「Fedora Linux」は「Flatpak」でGUIアプリをインストールできるが、デフォルトではWSLイメージに含まれておらず、「sudo dnf install flatpak」で「Flatpak」をインストールしたあと、マニュアルに従ってセットアップする必要がある点には注意したい。

 なお、「Fedora Linux」のWSL対応は今後も継続的に改善される予定。たとえばGUIアプリがハードウェアアクセラレーションを利用できるようにしたり、「Flatpak」周りのエクスペリエンスを改善したりといったことが計画されているようだ。