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「Microsoft Teams」にSQLっぽい検索コマンド、「Slack」「Zoom」っぽいショートカットも

「イマーシブ イベント」「Microsoft Places」にも注目したい2025年8月アップデート

「Microsoft Teams」の2025年8月アップデート

 米Microsoftは8月29日(現地時間)、「Microsoft Teams」の2025年8月アップデートの内容を発表した。一般ユーザーにとっても興味深い新機能や改善が多く含まれている。

SQLライクなコマンドで検索

 まず、タイトルバーの検索ボックスでデータベースの問い合わせに用いる「SQL」のようなコマンドが利用できるようになった。通常のキーワードに『from:ユーザー名』『in:チャンネル』といったコマンドを追加することで、検索結果を効率的に絞り込める。

SQLライクなコマンドで検索

 また、表示中のチャットやチャネル内だけを対象とする「コンテキスト検索」も改善。添付ファイルのあるメッセージをワンボタンでフィルタリングできるようになった。

「コンテキスト検索」では添付ファイルのあるメッセージをワンボタンでフィルタリングできるように

キーボードショートカット

 さらに、「Teams」2025年8月アップデートではキーボードショートカットのカスタマイズが強化された。「Slack」や「Zoom」といった他のコミュニケーションツールから移行してきたユーザーや「Teams」と併用しているユーザーのため、それを考慮したキーボードショートカットセットが追加され、設定画面のプルダウンメニューで簡単に適用できるようになった。

キーボードショートカットのカスタマイズ。「Slack」や「Zoom」になれたユーザー向けのプリセットも

 もちろん、独自のカスタムコマンドを作成することも可能。キーボードショートカットのカスタマイズ画面へは、タイトルバーの[…]メニューからアクセスできる。

その他の改善、プレミアム機能

 そのほかにも、ユーザーが保存したメッセージを一覧できる専用のビュー、メッセージに絵文字リアクションを複数付ける機能などがサポートされた。セキュリティや管理機能も強化されている。

 また、プレミアムユーザー向けには大規模な3Dイベントを簡単にホストできる「イマーシブ イベント」(Immersive events)をサポート。オフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワーク向けの機能「Microsoft Places」では、マップを用いてデスクを予約したり、同僚の近くのデスクを予約したり、終日ではなく数時間だけ・複数日にわたるデスクの予約を行ったり、他の人に代わってデスクを予約したりできるようになる。

「イマーシブ イベント」(Immersive events)
「Microsoft Places」でオフィスの席を予約

 なお、これらの新機能の一部は段階的に展開されているようだ。すぐには利用できないこともあるが、その場合はしばらく待つとよいだろう。IT管理者がいる場合は、機能が有効化されているか問い合わせてもよい。