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OpenAI、コーディングエージェント「Codex」の一般提供を開始

新要素として「Slack」連携や「Codex SDK」、新しい管理機能も発表

OpenAI、コーディングエージェント「Codex」の一般提供を開始

 米OpenAIは10月6日(現地時間)、コーディングエージェント「Codex」の一般提供を開始した。併せて、3つの改善がアナウンスされている。

 「Codex」は、クラウドベースのソフトウェアエンジニアリングエージェント。エディターやターミナル、クラウドなどからアプリ開発に関するタスクを複数、並行して処理させることが可能で、機能の開発、コードベースに関する質問への回答、不具合の修正、コードレビューのためのプルリクエストの提案といったことを、開発者に代わって行うことができる。今年5月からリサーチプレビューとして提供されていた。

 「Codex」の採用は広がっているようで、8月以降、日次利用は10倍以上にまで増大しているとのこと。OpenAIの社内ではエンジニアのほぼ全員が利用しているという。

 一般提供にあたり、「Codex」には以下の新機能が追加される。

  • 「Slack」連携:チャンネルやスレッドで「@Codex」を呼び出すと、会話の文脈を理解してタスクを実行してくれる。完了したタスクは「Codex Cloud」にリンクされ、ローカル作業にも引き継げる
    「Slack」連携。「@Codex」でコーディングエージェントを呼び出せる
  • 「Codex SDK」:同社が9月に発表した最新鋭コーディングAIモデル「GPT‑5-Codex」に最適化されたエージェントを自分のアプリやワークフローに組み込める開発キット。現在、「TypeScript」で利用可能で、他言語も順次対応予定。「Codex」をCI/CDパイプラインに簡単に統合できるよう、新しい「GitHub Action」もリリース
  • 新しい管理機能:「Codex Cloud」から機密情報を削除したり、未使用の環境をクリーンアップする管理機能を提供。ダッシュボードでCLI/IDE/Web全体の利用状況やコードレビュー品質を可視化

 「Slack」連携と「Codex SDK」は、本日より「ChatGPT」のPlus、Pro、Business、Edu、Enterpriseプランで利用可能。新しい管理機能はBusiness、Edu、Enterpriseで提供される。