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「Google Chrome 153」が公開 ~230件の脆弱性を修正、悪用が確認されたゼロデイも
リリース間隔短縮、「Chrome 152」から2週間での公開
2026年9月9日 16:55
米Googleは9月8日(現地時間、以下同)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows/Mac環境にはv153.0.8010.36/.37が、Linux環境にはv153.0.8010.36が順次展開される。リリース間隔が短縮されたため、前回のメジャーバージョンアップとなる「Chrome 152」から2週間でのリリースとなった。
「Chrome 153」では、 230件 ものセキュリティ修正が行われた。このうち、深刻度が4段階中もっとも高い「Critical」(致命的)と評価された脆弱性は、以下の5件。4件までが3Dグラフィックス機能「WebGL」に集中している。
- CVE-2026-87464:Use after free in WebGL
- CVE-2026-87488:Use after free in WebGL
- CVE-2026-87438:Out of bounds write in WebGL
- CVE-2026-87527:Buffer overflow in WebGL
- CVE-2026-87628:Use after free in Cast
残りは4段階中2番目に高い「High」が41件、「Medium」が133件、「Low」が51件。
注意したいのは、「Medium」と評価された 「CVE-2026-87491」 (Out of bounds write in V8)だ。深刻度こそ低めだが、 すでに悪用が確認されている とのこと。「V8」のゼロデイ脆弱性は、9月3日のアップデートで対処された「CVE-2026-85046」に続き今月2件目。一刻も早いアップデートをお勧めする。
非推奨および廃止の予告は、以下の通り。「プライバシー サンドボックス」(Privacy Sandbox)関連のAPIが、軒並み対象となっている。
- 「Protected Audience API」:サードパーティCookieやサイトをまたぐトラッキングに頼らず、興味・関心に基づく広告を実現するための仕組み。非推奨化と削除が予定されている
- 「Related Website Sets」(RWS):サイト間の関係を宣言し、限定的にCookieの相互参照を認める枠組み。旧称は「First Party Sets」
- 「Shared Storage API」:ファーストパーティのサイトごとに分割されないストレージを提供するAPI
- 「document.requestStorageAccessFor」:埋め込まれたサイトに代わって、トップレベルのサイトが分割されていないCookieへのアクセスを要求するAPI。「Chrome」では「RWS」の範囲でしか使えないため、「RWS」とともに廃止される
- 「Attribution Reporting API」:サードパーティCookieやトラッキングなしで広告のコンバージョンを計測するためのAPI
いずれも、 サードパーティCookieの扱いを現状のまま維持する という同社の方針表明をうけたもの。そのほかにも、Web標準規格ではなく、利用もごくわずかだったという「_current」を指定したナビゲーションが、「Chrome 153」で削除された。
開発者向け新機能・改善のハイライトは、以下の3点。
- 単一軸のスクロールコンテナー:CSSの「overflow」プロパティで、スクロール可能な値(auto、scroll、hidden)と「clip」を組み合わせて指定できるように(「overflow: scroll clip」など)。もう一方の軸をスクロール領域にしてしまうことなく、片方の軸だけスクロールコンテナーにできる。ただし、この機能をフラグなしで試せるのは当面Beta/Dev/Canaryチャネルのみ
- 「camera」要素と「microphone」要素:カメラまたはマイクの利用を、宣言的、かつユーザーの操作を起点に制御できる新要素。「Chrome 151」の「usermedia」要素と同じ仕組みだが、カメラとマイクを個別にコントロールできる
- Joint Iteration:複数のイテレーターを歩調を合わせて進める「Iterator.zip()」「Iterator.zipKeyed()」をJavaScriptに追加。既定では、もっとも短いイテレーターが尽きた時点で終了するが、「mode」オプションで「longest」(すべて終わるまで継続)や「strict」(長さが違えばエラー)も選べる
デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版はWindows 10以降(Arm版はWindows 11以降)、Mac版はmacOS 13 Ventura以降に対応する。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデート可能。アップデートを完全に適用するには、「Google Chrome」の再起動が必要だ。





















