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WebKitベースのレンダリングエンジンに移行して生まれ変わった「Opera 15」正式版
おすすめの記事をタイル状にレイアウトして表示する“ディスカバー”機能などを追加
(2013/7/2 19:11)
ノルウェーのOpera Software ASAは2日(現地時間)、Webブラウザー「Opera」の最新版v15.00を公開した。最新版の主な変更点は、レンダリングエンジンをWebKitベースの新しいエンジンへ変更したこと。
なお同社によると、今後ソースコードを「Chromium」および、WebKitから分化したBlinkエンジンベースへ移行させていくとのこと。
機能面では新規タブページで従来からある“スピードダイヤル”に加え、“スタッシュ”“ディスカバー”機能が利用できるようになった。スピードダイヤル・スタッシュ・ディスカバー機能は、新規タブページ上部のボタンで切り替え可能。
スタッシュ機能は、あとで確認したいページを保存しておく機能。アドレスバー右端に設けられたハートマークのボタンを押すことで、Webページのリンクを冒頭部のスクリーンショットとともに保存可能。保存されたスクリーンショットは表示する縦幅をスライドバーで調整できる。
ディスカバー機能は、おすすめの記事を自動で選択し、サムネイルと記事冒頭をタイル状にレイアウトして表示する機能。表示したい記事の国や地域およびジャンルを画面右上の歯車型ボタンから設定できる。また、画面左上のプルダウンメニューから選択したジャンルの記事のみを表示することも可能。
加えて、ブックマーク機能が廃止されたことに伴いスピードダイヤル機能が拡張され、ブックマークの代わりに利用できるようになった。具体的にはアドレスバー右側のボタンからWebページを直接スピードダイヤルへ登録できるようなったほか、スピードダイヤル上でフォルダを利用できるようになった。また、“ブックマークインポータ”機能が追加され、旧バージョンのブックマークから選択したフォルダやWebページをスピードダイヤルに追加できるようになっている。
さらに、検索欄が廃止され、アドレスバーに統合された。アドレスバーで利用するWeb検索エンジンを選択するには、文字列を入力した際に現れるポップアップ下部にあるタブから切り替えればよい。
そのほか、スマートフォン版の「Opera Mobile」で利用されている技術を使った“オフロードモード”機能が追加された。オフロードモード機能を利用すると、あらかじめWebページのデータをOpera社のサーバーで圧縮してから受信でき、データの転送量を節約できる。
なお、メールクライアント機能“M2”は廃止され、6月11日に公開された「Opera Mail」に引き継がれている。
本ソフトは、Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 7で動作を確認した。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Opera」
- 【著作権者】
- Opera Software ASA
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7 x64で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 15.00(13/07/02)