Windows Insider Preview

Windowsの「拡大鏡」が強化 ~等倍と好みの倍率を素早く切り替えられる機能をテスト中

ショートカットキーとツールバーボタンを搭載

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

Windows 10/11に内蔵されている「拡大鏡」(Magnifier)ツール

 Windows 10/11には「拡大鏡」(Magnifier)と呼ばれるアクセシビリティツールが内蔵されており、[Windows]+[+]キーで簡単にデスクトップをズームできる。基本的なキーボードショートカットは以下の通りで、覚えておくといろいろな場面で役立つ。

  • [Windows]+[+]キー:押すたびにデスクトップを200%、300%……と拡大(増分は設定ページでカスタマイズ可能)
  • [Windows]+[-]キー:押すたびに拡大率が100%ずつ下がる。倍率が100%になると「拡大鏡」は終了
  • [Windows]+[ESC]キー:「拡大鏡」を終了する

 [Windows]キーを押しながら[+]キーで拡大、[-]キーで縮小、[ESC]キーで終了というわけだ。「拡大鏡」がアクティブなときは、拡大率をコントロールしたり、スクリーン上のテキストを読み上げるためのツールバーも表示される。

 ちなみに、「拡大鏡」ツールに関するオプションは「設定」アプリにまとめられており、 [Windows]+[Ctrl]+[M] キーで当該セクションを直接開くことが可能だ(「M」は「拡大鏡」(Magnifier)の[M])。

[拡大鏡]設定ページ

 さて、この「拡大鏡」ツールにはここ5年以上大きなテコ入れがなかったが、最近「Windows Insider Program」でいくつかの改善がテストされているので、今回はそれを紹介したい。

 まず、昨年末にリリースされたBuild 22635.4515(Beta、バージョン 23H2)で、新しいショートカットキー [Ctrl]+[Alt]+[-] が追加された。これは現在の拡大率と等倍とをトグル(切り替える)ショートカットキーで、たとえば400%にまで拡大したあとに100%表示と交互に見比べたい場合、従来は[Windows]+[+]と[Windows]+[-]を何度も押す必要があったが、新しいショートカットキーならばそれが一発で行える。

 次に、今年初めてのリリースPreview Build 22635.4660(Beta)では、「拡大鏡」ツールバーにも現在のズーム倍率と最後に使用された倍率(もしくは[拡大鏡]設定ページで指定された倍率)を切り替えるボタンが追加された。ショートカットキーが苦手な人にも配慮した改善だ。

ズーム倍率を100%にリセットするボタン
最後に使用された倍率へ切り替えるボタン
等倍と好みの倍率を手軽に切り替えられる

 なお、この改善は米国時間1月17日にDevチャネルへリリースされたBuild 26120.2992(KB5050083、バージョン 24H2)や、1月29日にCanaryチャネルへリリースされたBuild 27783にも導入済み。段階的に展開されるはずだ。さらに、2025年1月非セキュリティプレビュー更新プログラム(KB5050094/KB5050092)にも導入されており、近々製品版にも展開される見込み。