レビュー
Macにも対応。直感的な操作で録画領域を指定してGIFアニメに記録できる「LICEcap」
タイトルや経過時間、マウスクリックを含めることも。録画“枠”は撮影中に動かせる
2018年2月23日 13:30
「LICEcap」は、デスクトップを動画キャプチャーしてアニメーションGIF化するツール。Windows/Macに対応するオープンソースソフト(ライセンスは“GNU GPL v2.0”)で、Windows版はWindows XP/Vista/7/8/8.1/10で利用可能。開発元のWebサイトから無償でダウンロードできる。
本ソフトの特徴は、内側が透明で“枠”のようになったメインウィンドウを操作して録画領域を指定する点。デスクトップの隅を捉えるのが難しいのは欠点だが、直感的に扱えるのはなにものにも代えがたい魅力と言えるだろう。画面下部の“Size”欄で数値を指定すれば、“枠”の大きさがそれにピッタリあうようにウィンドウをリサイズすることもできる。
録画領域をセットしたら、画面右下の[Record]ボタンを押そう。すると、ファイルの保存ダイアログが現れるので、録画したファイルの保存先と名前を指定する。
この保存ダイアログは設定画面も兼ねており、録画したアニメーションGIFをループ再生するかどうか、ループさせる場合は何回ループさせるか、指定した時間が経過したら録画を終了するかどうかなどをカスタマイズすることが可能。アニメーションGIFにタイトルや経過時間、マウスのクリックエフェクトなどを含めることもできるが、タイトルは文字化けしてしまうので、利用する文字は半角英数字におさめておくのが無難だろう。
設定を完了させると、3秒のカウントダウン後に録画が開始される。録画中は“枠”を動かして録画領域を変更することも可能。[Shift]+スペースキーで録画を一時停止して、[Insert]ボタンでテキストを挿入できるので、これらの機能もうまく活用しながらデスクトップの操作を記録しよう。[Stop]ボタンを押せば、録画を終了して内容をファイルへ書き出すことができる。
なお、本ソフトでは保存形式としてアニメーションGIF以外にも、専用のLCFが選択できる。LCFはより高画質で、より正確なタイムスタンプが得られるほか、データの欠損がない“ロスレス圧縮”を行う点でアニメーションGIFよりも優れている。ただし、再生・編集には同社製の有償ツール「REAPER」が必要となるので注意しよう。
ソフトウェア情報
- 「LICEcap」Windows版
- 【著作権者】
- Cockos Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.28(17/12/02)