レビュー
無料で音声をテキストに書き起こしてWebページへ入力できる拡張機能「Voice In」
「Gmail」や「Google ドキュメント」へのテキスト入力を音声で
2023年4月14日 06:45
「Voice In」は、音声をテキストにリアルタイムで書き起こすことができるGoogle Chrome用拡張機能。Chrome ウェブストアから無料でインストールできる。
日本語を含む50以上の言語に対応し、1万以上のサイトで音声入力が可能。基本無料だが使用できるWebサイトに制限があり、さらに多くのサイトで利用するには有料プラン(月額7.99米ドルなど)への加入が必要となる。
無料で使用できるサイトは「Gmail」や「Google ドキュメント」といった「Google」関連サービスの多くや、「Slack」「Discord」などのコミュニケーションサービス、「Microsoft Office」「DeepL」など有名どころが用意されている。また、「Voice In」公式サイト内の「Voice In Notepad」に入力してからコピーすることで、幅広く利用できる。
有料プランでは「Wordpress」、「Twitter」、「Facebook」、「Trello」、「OpenAI」などといったサイトにも対応。詳細はこちらの対応一覧を参照してほしい。
拡張機能を追加すると「Voice In Setup」というページに移行するので、ログインやマイクのアクセス許可など各種設定を行おう。
対応サイトで使用する際は、音声入力したい箇所にカーソルを置き、ポップアップしたマイクボタンを押すと音声認識可能な状態となる。[Alt]+[L]キーでも呼び出し可能。あとはマイクに向かってしゃべるだけで、その内容をテキストに変換してくれる。
有料プランにアップグレードすると、オプションページでさらに細かな設定ができるようになる。カスタム音声コマンドを設定したり、キーボードショートカットで言語を切り替えることが可能だ。
カスタマイズはできないものの、音声コマンドは無料でも使用できる。スペースを挿入したいときは「スペース挿入」としゃべるとコマンドとして認識され、テキストにスペースが挿入される。他にも記号や改行、顔文字まで音声コマンドが用意されている。
実際に試してみると、ノイズが入りにくく誤入力が少ないのがありがたい。固有名詞や日本語中の英字の変換は弱いと思われるので、多用するシーンでは注意が必要だ。有料だが、前述のカスタム音声コマンドを活用することでいくらか解消できるだろう。
残念なのは、ほとんどの場合しゃべり終わると末尾に「。」がついてしまう点。抑揚で「?」になることもあるが、キーボードによる調整は必要となるだろう。基本的には1節単位で音声入力してから句読点をキーボードで調整すれば、思ったほど全体の入力スピードは遅くない。
実は本稿も3割ほど、無料版の初期設定で「Voice In」を使用して執筆している。どのような文体か、シチュエーションかで有用度は変わると思うが、対応しているサイトは多いので、仕事からプライベートまで活用できるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Voice In - Speech-To-Text Dictation」
- 【著作権者】
- Dictanote
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.30(23/04/12)