Blender ウォッチング
3Dキャラのうさ耳を作る! いよいよ「Blender」で顔の造形を始めよう
2023年3月10日 08:55
本連載では、無料の高機能3Dモデリングツール「Blender」の使い方や関連情報を幅広くお伝えします。
簡単なキャラクターのモデリングに挑戦するこのシリーズ。今回はいよいよ頭部のモデリングに入り「ウサギのデフォルメキャラクター」を作成していきます。(え? 人じゃないのかって? 過去の回でちゃんと「人ではない」って書きましたよ!)
とにかく、モデリングを始めていきましょう。
作業ファイルについて
前回終了時の作業ファイルが下のリンク先からダウンロードできます。ご利用ください。
※Webブラウザーによってダウンロードがブロックされる場合がありますが、右クリックメニューからファイルの保存を行い、警告が表示されても[継続]などの項目を選択して保存してください。
頭部の土台の作成
まずは前回のように頭部にあたる部分も滑らかにし、モデリングの土台とします。
- 3Dビューポート左上のアイコンで[頂点選択モード]にします。
- ナビゲーションギズモの「薄い緑」(-Y)をクリックして「フロントビュー」に変更します。
- 左ドラッグで頭部の頂点(下図)を選択します。
- 右クリックメニューから[頂点をスムーズに]を実行します。
- 左下に現れる[最後の操作を調整]パネルから[Z軸]をOFFにします。
- [スムージング]を「0.5」、[リピート]を「10」にします。
頭部の押し出し
次に頭部を押し出して大きくします。
- [押し出し]ツールに切り替えます。
- 黄色の丸いハンドルをドラッグし、下半身の幅くらいまで大きくします。
押し出した頭部を調整します。その前に、前回の記事で使用したプロポーショナル編集ツールを解除することに注意してください。
- 3Dビューポート中央上の右側にある[プロポーショナル編集]ボタン(◎のアイコン、下図参照)をクリックし、モードを解除します。
- [トランスフォーム]ツールに切り替えます。
- 「青い矢印」または「中心の白い円」をドラッグし、下に少し移動します。
- 3Dビューポート右上の[ナビゲーションギズモ]を左ドラッグ、またはホイールドラッグで斜めから見たビューにします。
- 「緑の立方体」のハンドルをドラッグし、前後を大きくします。
以降は図中で見やすいようにビューを回転しますが、特に指示はしませんので各自でビューを操作してください。
頭部の分割とスムージング
頭部をもう少し分割し、頭頂あたりに丸みを持たせます。
- [ループカット]ツールに変更します。
- 頭部の横向きになっている「辺」の上にマウスカーソルを置き、縦のラインが表示されたらクリックしてカットします。
- 再び[プロポーショナル編集]ボタンをクリックして有効化します。
- [移動]または[トランスフォーム]ツールに切り替えます。
- 頭頂部の中央の「頂点」を選択します。
- 「青い矢印」をドラッグしつつ、同時にホイール回転で他の頂点も影響を受けるよう、灰色の円を広げて上に移動します。
耳の作成
ウサギに特徴的な耳を作成します。他の動物にも応用できるので、猫耳でも熊耳でも好きなようにアレンジしてみてください。
- [面選択モード]にします。
- 頭部の後ろ側の図の「面」をクリックして選択します。
- [押し出し]ツールに変更します。
- ハンドルをドラッグして押し出します。
- 耳の前側の「面」をクリックして選択します。
- 押し出しツールの下の[面を差し込む]ツールに切り替えます。
- 「黄色の円」を中央側にドラッグします。新たな面が作成され、小さくなります。
さらにこれを[押し出し]ツールで内側に押し込んで凹みを作ります。押し出しは凹凸両方に使える便利なツールです。
- そのまま[押し出し]ツールに切り替えます。
- ハンドルを奥側にドラッグします。
今回はここまでです。お疲れさまでした。
終わりに
ようやくモデリング記事らしくなってきたように思います。次はもう少し作りこんでいく予定です。
ではまた。