デキる人の使いこなしワザ for PC
閲覧しているWebページの過去の姿を一発で呼び出すワザ
2017年10月31日 12:24
Webページの過去のバージョンを見るには、Internet Archiveの「Wayback Machine」にアクセスし、そこに保存されているデータを探すのが一般的です。非営利で運営されているInternet Archiveは、1996年以降の世界中にあるWebサイトのキャッシュデータを定期的に保存していますので、そこを探せば、指定したサイトの過去の内容がみつかるというわけです(保存されないようサイト側が設定している場合などは除く)。
もっとも、こうした過去のバージョンを探す機会が多い人にとっては、サイトのURLを手動でコピーしたのちInternet Archiveに移動し、「Wayback Machine」でURLをペーストして検索を実行するという一連の作業は、意外に面倒なものです。もしこうした作業を頻繁に行っているというのであれば、今回紹介する「Google Chrome」の拡張機能「過去ページチェッカー」を使ってみてはいかがでしょう。
過去のバージョンを一発で呼び出せる
「過去ページチェッカー」は、右クリックから一発で過去のページを探せるChrome拡張機能です。使い方は、任意のサイトを表示した状態で右クリックし、コンテクストメニューから[過去ページチェック]を選択するだけ。「Wayback Machine」で該当のページが一発で表示されますので、あとは年月日を選んで、Webページの過去のバージョンを探せばよいというわけです。
実際のところ、この「過去ページチェッカー」でやっている事は、URLを「Wayback Machine」に渡して検索を行っているにすぎませんが、URLのコピペ作業が不要で、右クリックから一発で呼び出せることから、操作の大幅な効率化につながります。
なにより、このChrome拡張機能を導入しておくことで、過去のページを見ればすぐにわかるにも関わらず、面倒なので探さなかった……という手抜きが発生しなくなるのは、大きなメリットです。Webページの過去のバージョンや、閉鎖されたWebページの内容を探す機会が多い人はもちろん、過去のページと比較することでWebページに書かれている内容をさらに立体的に知り、造詣を深めたい人にとっては、うってつけの拡張機能と言えそうです。
山口 真弘
テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。