いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel効率化】自動で月ごとの金額を集計!ピボットテーブルのグループ化機能で瞬時に期間別集計表を作成するテク
2017年10月23日 06:55
Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。
「ピボットテーブル」のグループ化機能を使いこなそう
「ピボットテーブル」使っていますか? ピボットテーブルは、面倒な数式や特別な関数を使わなくても、マウス操作だけで簡単に大量のデータを集計したり、分析したりできる、とても便利な機能ですよね。
ピボットテーブルで、日付をベースに月ごとに集計する場合、今までは手動で「月単位でデータをまとめる」という操作を行う必要がありました。Excel 2016では、このような月ごとのグループ化を自動で行ってくれるようになりました。
今回は、Excel 2016で強化された、ピボットテーブルのグループ化機能について解説します。
ピボットテーブルでデータを月ごとに集計しよう
例として、「物品管理表」を使って部署別に月ごとの金額を集計してみましょう。
「物品管理表」の表内のいずれかのセルを選択した状態(①)で[挿入]タブ(②)の[ピボットテーブル](③)をクリックします。
[ピボットテーブルの作成]ダイアログボックスが表示されます。ピボットテーブルにする表全体が選択されていることを確認します(④)。ここでは、新しいシートにピボットテーブルを作成するので、[新規ワークシート](⑤)をクリックして、[OK](⑥)をクリックします。
空のピボットテーブル(⑦)と[フィールドリスト]ウィンドウ(⑧)が表示されました。
ここでピボットテーブル作成画面の各部の名称を簡単に図示します。
では、表示したい項目をフィールドセクションのフィールドリストから選び、ピボットテーブルに追加していきましょう。今回は、部署別に月ごとの金額を集計するので、「部署名」「日付」「金額」をフィールドリストから選びます。
まず、[日付]をレイアウトセクションの[行]エリアにドラッグして配置します(⑨)。すると、日付を配置したのに自動的に[月]も配置されましたね(⑩)。[月]が追加されたことで、自動的にデータが月ごとにグループ化されるようになります。
[金額]を[値]エリアに配置(⑪)すれば、月別ごとの金額をまとめた集計表を作成できます。さらに、[部署名]を[列]エリアに配置(⑫)すれば、部署別に月ごとの金額も集計できます。
作成されたピボットテーブル(⑬)を見てください。データが月ごとにグループ化されました。
データを集計する際、日単位で行うよりも、月単位やそれ以上の単位で集計することも多くあると思います。初めから月ごとにグループ化されて表示されるのはとても便利ですね。
月が入力されている列(A列)のセルの左側に表示されている[+](⑭)をクリックするとデータが展開されて、日ごとのデータを確認できます(⑮)。
グループ化の設定を変更する
自動でグループ化された集計表に対して、グループ化の単位を変更することもできます。今度は月ごとではなく、四半期ごとに集計するようにグループ化の設定を変更してみましょう。
A列のいずれかのセルを選択した状態(①)で、[ピボットテーブルツール]の[分析]タブ(②)の[グループの選択](③)を選択します。
[グループ化]ダイアログボックスが表示されます。[四半期]をクリックすると[日][月][四半期]がすべて選択される(④)ので、この状態で[OK](⑤)をクリックします。
ピボットテーブルに「第3四半期」と「第4四半期」が追加されました(⑥)。
A列のそれぞれのセルの左側にある[+]や[-](⑦)をクリックすると、データを展開したり、折りたたんだりできます。
グループ化機能が強化されたピボットテーブルを使いこなそう
今回は、Excel 2016で強化されたピボットテーブルのグループ化機能について解説しました。
大量のデータを集計したり分析したりする場合、「7月の売上高」や「四半期ごとの営業成績」のように、日付をベースに集計をすることが多いと思います。Excel 2016では、日付が含まれる集計表を簡単に作成できるようになっていますので、ぜひ使ってみてくださいね!