いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】ピボットグラフって何が便利なの? エクセルで集計項目を自由に入れ替えられるグラフを作成するテク

ピボットグラフは普通のグラフと何が違うの?

 「ピボットグラフ」という用語を耳にしたことはあるでしょうか? 名前のとおり、「ピボットテーブル」から作成したグラフが「ピボットグラフ」なのですが、普通のグラフとどこが違うのか、知っているでしょうか?

 ピボットグラフの特長の1つとして、ピボットテーブルと同様に、データを集計する項目(フィールド)を自由に入れ替えられるということがあります。そのため、多角的な観点から容易にデータを集計したり、グラフ化したりできます。

 一方で、ピボットグラフにはできないこともあります。「散布図」「株価チャート」「バブルチャート」などはピボットグラフでは作れないので、これらのグラフを作成したい場合は、通常のグラフ機能を使う必要があります。

 今回は、このピボットグラフを取り上げて解説します。ピボットグラフを実際に作成したあと、表示項目を変更して異なる観点からグラフ化してみます。

ピボットグラフを作成してみよう

 ではさっそく、ピボットグラフを作成していきましょう。ここでは、ピボットテーブルが作成された状態から、ピボットグラフを作成する手順を解説します。ピボットテーブルの作成方法については、以前紹介した記事を参考にしてください。

 最初に[ピボットテーブルツール]の[分析](①)→[ピボットグラフ](②)をクリックします。

 [グラフの挿入]ダイアログボックスが表示されます。今回は集合縦棒グラフを作成するので、[縦棒](③)→[集合縦棒](④)をクリックします。[OK](⑤)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 ピボットグラフが作成されました(⑥)。

 グラフタイトルを変更しておきます(⑦)。

 パッと見た限りでは、通常のグラフと大きくは変わらないように見えますよね。ここで通常のグラフと比較してみましょう。

 左のグラフ(⑧)は、先ほど作成したピボットグラフで、右(⑨)は、同じデータをもとに、通常のグラフ機能で作成した集合縦棒グラフです。ピボットグラフのほうには、「値フィールドボタン」(⑩)と「軸フィールドボタン」(⑪)がありますね。

 この値フィールドボタンは、ピボットテーブルでの集計方法を表しています。ここでは合計金額を集計しているので[合計/集計]と表示されています。また、軸フィールドボタンを使うと、[備品名]フィールドの中から横軸に表示したい項目だけをフィルタリングできます。

 例として、「水性ボールペン」の「黒」「青」「赤」だけを抽出してみましょう。[備品名]をクリックして表示されるメニューから、[水性ボールペン 黒][水性ボールペン 青][水性ボールペン 赤](⑫)だけにチェックマークをつけます。[OK](⑬)をクリックします。

 チェックマークをつけた備品のデータのみがグラフ化されます(⑭)。ピボットテーブルのほうも連動して自動的にフィルターがかかります(⑮)。

 元に戻したい場合は、再度[備品名]の軸フィールドボタンを押して、表示されるメニューで[(すべて選択)]にチェックマークをつければ戻すことができます。

グラフに表示するフィールドを変更する

 ピボットテーブルでは、「備品ごと」「部署ごと」のように、さまざまな観点で集計することができました。ピボットグラフも同様に、さまざまな観点でグラフを表現できます。

 この項では、前項で作成したピボットグラフに手を加えて、「備品ごと」「部署ごと」にデータを集計し、さらに備品を分類ごとにグループ化したグラフを作成してみます。

 現在、[軸]エリアには[備品名](①)が設定されているので、これはそのままにしておきます。備品を分類ごとにグループ化するので、フィールドリストから[分類]も[軸]エリアに追加します(②)。

 [軸]エリアには、上から[分類]→[備品名]の順に並ぶ(③)ように、マウスでドラッグして調整します。

 次に、フィールドリストから[部署名]を[凡例]エリアに追加します(④)。

 ピボットグラフの表示項目と集計方法が変更されました(⑤)。このままでは少し見づらいですよね。グラフの右下に表示されている[-(フィールド全体の折りたたみ)]ボタンをクリックしてみましょう(⑥)。

 [備品名]フィールドの項目が折りたたまれ、[分類]ごとに集計されたピボットグラフになりました(⑦)。

 この項で見たように、もとの表は同じでも、集計する観点が変わるとピボットグラフは別の結果になりますね。

 注目したい観点や分析したい項目によって、自由にグラフの表示項目を入れ替えられることは、ピボットグラフの大きなメリットといえます。

ピボットグラフを使ってみよう

 今回は、ピボットテーブルから作成することのできるピボットグラフについて解説しました。

 ピボットテーブルを作成する時には、ピボットグラフも併せて作成してみることをおすすめします。ピボットグラフとピボットテーブルは連動しているので、両方を見比べながら集計や分析を進めるとより効果的です。

 ぜひ使ってみてくださいね。