初月100円!オススメGame Pass作品

マイクロソフトの記念碑的RTS「AoE」が20年を経てリメイク

4Kやウインドウモードに対応。文明のバランス調整やシステム改善も

 超大作からインディーまで、100本以上の多彩なPCゲームが月額850円で遊び放題になるサービス「PC 用 Xbox Game Pass」。本連載ではその中から、おすすめのゲームをご紹介する。本サービスは初月のみ88%OFFの100円で利用できるので、気軽にお試しいただきたい。なお対応タイトルは入れ替えがあり、後日提供終了となるものもあるので注意。現時点でのタイトル一覧はこちら

Microsoft StoreでPC用 Xbox Game Passを購入する

「Age of Empires: Definitive Collection」のタイトル画面
「Age of Empires: Definitive Collection」のタイトル画面

 今回紹介するのは、1997年に発売された「Age of Empires」をリメイクした「Age of Empires: Definitive Collection」。原版から20年経った2017年に登場した作品となる。

 「Age of Empires」は、RTS(リアルタイムストラテジー)と呼ばれるジャンルの作品。それまで知られていたシミュレーションゲームは、プレイヤーが順番に行動を指定していくターン制のものだったが、RTSでは参加する全プレイヤーが同時並行でゲームを進行させる。リアルタイムに進む戦略(ストラテジー)ゲーム、ということでこの名前が付いている。

 本作は歴史をテーマにしており、日本(大和)を含む世界各地の古代文明を1つ選んで、石器時代から文明を進化させていく。初期ユニットとなる「町の人」に、食料や木材などの資源を集めさせ、それらを使って新たな建物を作ったり、より高度な技術を研究したりする。この辺りは街づくりシミュレーションに近い手触りがある。

町の人に指示を出し、資源採集をさせる
町の人に指示を出し、資源採集をさせる
ユニットや施設を作り、文明の進化を目指す
ユニットや施設を作り、文明の進化を目指す

 もう1つの要素が他のプレイヤーとの戦闘だ。戦闘用のユニットを作り、敵プレイヤーの拠点に攻め込んで全滅させれば勝利となる。戦闘用ユニットは体力や攻撃力、射程に違いがあるほか、投石器や船などの兵器も登場する。

 操作は動かしたいユニットを左クリックし、収集や攻撃の対象を右クリックするだけ。複数のユニットを範囲選択する機能もある。ターゲット指定後の戦闘は自動だが、体力の多いユニットを前に出したり、不利な時には撤退したりという戦術も必要になる。

敵のユニットと遭遇すると戦闘になる
敵のユニットと遭遇すると戦闘になる
船同士での戦いも
船同士での戦いも

 本作の面白いところは、文明による能力の差だ。文明が進化するとユニットもより強力になる。石斧で戦う歩兵ユニットでは、鉄の鎧を着た騎兵に勝てないのは明白。他のプレイヤーより速く文明を進化させれば、その分だけ優位に立てる。

 また選んだ文明によって特色が異なり、作れるユニットに違いがあったり、特定のユニットにボーナス値が設定されていた李する。低級文明でも比較的強力なユニットを作れる文明なら、他のユニットが文明を進化させる前に攻め込んで滅ぼすという勝ち方も狙いやすい。もちろんその逆もあり、文明間の相性もある。

文明は多数あり、それぞれに特色がある
文明は多数あり、それぞれに特色がある

 勝利条件は敵対する文明を滅ぼすほかに、文明の進化の終着点にある民族の象徴を建築し、一定時間が経過する、というものもある。必ずしも敵に攻め込まなくても決着するというのも面白い点だ。

 フィールドは1画面には全く収まらないほど広く、自分のユニットが到達していない部分は暗闇で表示され、どこに誰がいるのかわからない。資源を集めて文明を進化させつつ、フィールドを探索して敵味方の状況を把握し、敵と遭遇したら戦うなり逃げるなりする。画面外でもどんどん状況が変化していくので、ゲームに慣れれば慣れるほど操作はかなり忙しくなる。

基本操作はシンプルだが、やることは多い
基本操作はシンプルだが、やることは多い
右下の全体マップのうち、白枠で囲まれているのが今見えている画面範囲
右下の全体マップのうち、白枠で囲まれているのが今見えている画面範囲

 本作の原版はWindows 95~98時代のPCの盛り上がり時期と重なり、マイクロソフト謹製の作品として世界的な人気作になった。日本でもかなりの人気があり、RTSというジャンルを広く知らしめた。インターフェイス的にコンソール機には適さずブームにならなかったが、PCゲーム業界ではRTSが一大ジャンルとなった。本作はその礎となる記念碑的な作品と言っていいだろう。

 20年越しのリメイクとなった本作では、ビジュアルがアレンジされているほか、4K解像度やウインドウモードにも対応。システム面でもマルチプレイ時のチームメンバーの割り振りをオートにできたり、各文明にバランス調整が加えられるなど、様々な面で手が入れられている。なおビジュアルやゲームバランスを含め、原版を再現したクラシックモードも選べるようになっている。

 ちなみに筆者はRTSが絶望的に下手で、原版発売当時に少し遊んだものの挫折してしまった。長年楽しんできたプレイヤーも多く、対戦して勝負になるとは思えないが、本作にはシングルプレイモードとなるキャンペーンも用意されている。操作やゲームのルールを学べるチュートリアルもあり(これも説明をきちんと読まないと簡単にはクリアできないが)、1人でのんびりプレイしても結構楽しめる。難易度設定も可能だ。

 なお「PC 用 Xbox Game Pass」では、シリーズ1作目となる本作のほか、2作目、3作目も対応タイトルになっている。

チュートリアルを含め、1人で遊べるキャンペーンも充実している
チュートリアルを含め、1人で遊べるキャンペーンも充実している

Microsoft Storeで「Age of Empires: Definitive Collection」を購入する