やじうまの杜
「TweetDeck」改め「XPro」にチーム機能が復活、新しい“委任アカウント”を試す
代表アカウントを複数のメンバーで管理したい場合にはうってつけ。誤爆に注意
2023年8月8日 06:45
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
先日、「TweetDeck」が「XPro」に改称されたことをお伝えしましたが、そのときに機能を一通りチェックしたところ、 チーム(Team) 機能が 委任(Delegate) アカウントという名前で再実装されていたようなので、実際に試してみました。
委任(Delegate)@@アカウント(共有アカウントとも)は、簡単に言うと他のアカウントがツイート(「ポスト」と呼ぶべきかもしれませんが、本稿では馴染みのあるこの呼び方で統一させていただきます)を代理投稿できるようにする機能です。
「Twitter」(「X」と呼ぶべきかもしれませんが、本稿では馴染みのあるこの呼び方で統一させていただきます)にはマルチアカウント機能がすでにあり、画面左下のプロフィールアイコンから簡単にサブアカウントへ切り替えられます。
しかし、サブアカウントへのログインには当然のことながら、IDとパスワードが必要。たとえば企業の公式アカウントの運用を任せたい場合、できるだけ生のパスワードを共有するのは避けたいところです。パスワードの漏洩につながりかねませんし、アカウントの運用を任せていた社員がやめるたびにパスワードをリセットする必要もあるでしょう。
そこで、「TweetDeck」ではユーザーにパスワードを教えず、ツイートの投稿などの一部機能だけを委譲できる チーム(Team) 機能が提供されていました。わざわざアカウントを切り替えずに代理ツイートできる上、委任・委譲した権限はいつでも取り消せるので、代表アカウントを複数のメンバーで管理したい場合にはうってつけの機能でした。
「XPro」ではこれが委任(Delegate)アカウントという名前になるようで、設定も[アカウント]ページ(tweetdeck.twitter.com/settings/account)から[セキュリティとアカウントアクセス]ページ(tweetdeck.twitter.com/settings/security_and_account_access)に移設されています。ツイートの投稿だけでなく、ダイレクトメッセージ(DM)の送信やリストの作成なども行えます。
では、実際に他のアカウントを委任アカウントにしてみましょう。
- 画面左下の[もっと見る]メニューから[設定とプライバシー]画面へアクセス
- [セキュリティとアカウントアクセス]-[Delegate]ページへ進む
- [あなたがアカウント権限を付与したメンバー]ページへアクセス
- メンバーをアカウントに招待する
- メンバーの役割を選択。通常は「コントリビューター」でよい
- 指定したアカウントに招待状がメールで送信される
- メンバーに招待を確認してもらう
- [あなたがアカウント権限を付与したメンバー]ページにメンバーが「コントリビューター」として登録されるので、チェックマークをクリックして承認
セットアップが完了すると権限を付与したアカウントは、「TweetDeck」で新規ツイートを作成する際に、投稿先のアカウントを選択できるようになります。
委任アカウントでツイートするときは「~さんとしてツイートします」というラベルが表示されるので、くれぐれも 誤爆には注意 してくださいね!