やじうまの杜

秘密のモーモー牧場はあるのか? 「ディアブロ IV」で怪しいアイテムや謎のエリアが見つかる

牛狩りの時間が来ました

 「ディアブロ」シリーズでは伝統的に隠しエリアの噂が存在します。初代「ディアブロ」で牛の鳴き声が印象的だったりしたことから、最高難度エリアのクリア後に「Cow Level(牛エリア)」があるとの噂が囁かれました。結局「Cow Level」は実在しなかったものの、「ディアブロ II」では牛だらけのエリア「The Secret Cow Level(秘密のモーモー牧場)」が本当に実装されました。

 そして次作「ディアブロ III」にも隠しエリアが存在。そのため「ディアブロ IV」にも隠しエリアがあるに違いないと信じるプレイヤーがDiscordサーバーに集まり、「Cow Level」を探しています。

 今のところ「ディアブロ IV」で「Cow Level」や隠しエリアの類は見つかっていないようですが、10月18日にスタートした「シーズン2」で、怪しいアイテムを発見したというプレイヤーが現れました。

Diablo IV World First Cow Level Relic - Musty Tome

 この動画では、「Musty Tome(かびの生えた書物)」というアイテムを発見しています。このアイテムは、データ解析によって存在は知られていたものの、ゲーム内では見つからず、「シーズン2」になってから初めて発見されました。

 そしてこれ以外にも怪しいと言われていた「Bloody Wooden Shard(血濡れた木片)」および「Intricate Metallic Fragment(精巧な金属の破片)」という2つのアイテムも発見。

 この3つのアイテムを特定の場所で清めることで「Strange Key(奇妙な鍵)」を入手。これでスコスグレンにある家の鍵を開けると、中には大量の牛と倒れた人々が見つかります。中にいる牛を全て倒すと、「Stamina Potion(スタミナ・ポーション)」が手に入ります。

Diablo IV Cow Level - Opening the Forlorn Hovel

 現時点で見つかっているのはここまでで、「Cow Level」と呼べるものが見つかったわけではありません。ただ「ディアブロ II」の「The Secret Cow Level」で登場するボス「the Cow King」が大量の「Stamina Potion」を落とすことから、露骨に怪しさが漂います。

 具体的な手順については、Xにて「ゆう Yu」氏が一連のツイートおよび動画にまとめています。

[Diablo 4 1.2.0] 秘密のモーモー牧場を探せ!

 最終的に何かが見つかるであろうことは間違いないので、今のうちに進めてみようと思った方もいることでしょう。しかしこの手順が非常に面倒くさいものになっています。

 まず最初の3つのアイテムを見つけるためには、フィールドにいる牛を666頭倒す必要があります。牛はモンスターではないため、通常のプレイでは倒す必要がなく、流れ弾が当たって倒してしまうことがあるだけの、背景に近い存在。それを探して、わざわざ攻撃して倒していきます。牛の数は少ないので、666頭を倒すには相当な時間と精神的苦痛がかかることでしょう。

 666頭目の牛を倒すと、そのエリアに応じて3つのアイテムのうちの1つがドロップします。このアイテムはごく普通のアイテムで見落としやすく、自分だけでなく他者も拾えるため注意が必要。もし自分で拾わなかった場合、666,666秒(7日17時間11分6秒)が経過するまでは再びドロップしないそうです。

 また残り2つのアイテムを入手する場合でも、先の1つがドロップしてから666,666秒の待ち時間が発生するようです。カウントはキャラクターごとなので、もし自力で急ぎ入手したいのであれば、3人のシーズンキャラクターを用意する必要があります。

 666×3の1,998頭の牛を倒す必要があるというだけで、「情報が出揃って効率のいい方法が見つかってからでいいかな」という気分になりますが、この短期間でここまでの条件を調べ上げたプレイヤーコミュニティには頭が下がります。牛狩りが苦にならないほど暇を持て余している方……もとい調査に協力したい方は、ぜひDiscordに参加してみてください。

著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)

1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。

・著者Webサイト:https://ougi.net/