やじうまの杜

オンラインソフトの解説書を「NotebookLM」に読み込ませたら、ヘルプの未来が見えた(?)

定番バックアップソフト「BunBackup」の作者さんに教えてもらいました

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「BunBackup」の入門書・解説書を「NotebookLM」に読み込ませたら、そのままヘルプAIになるのではないか

 定番バックアップソフト「BunBackup」の作者であるNagatsuki氏が、自身のブログで興味深い試みをされていました。「BunBackup」にはPDF形式の入門書解説書があるのですが、これをGoogleのノートブックAI「NotebookLM」に読み込ませたら、「BunBackup」を使ったバックアップについてアドバイスしてくれるAIを作れるのではないでしょうか。

 というわけで、筆者もさっそく解説書を購入して読み込ませてみたところ……、「BunBackup」の機能や設定に関する質問に答えてくれるのはもちろん、“よくある質問”や“学習ガイド”のメモを作成することもできました。男女2人が英語で「BunBackup」を使ったバックアップについて語ってくれる「Audio Overview」(オーディオ概要)の生成もできます。――日本語でよろしく!!――

 たとえば“学習ガイド”などは、セルフテストに使ってドキュメントの理解度を図るのに役立ちそう。そこまでするかどうかは置いておいて、なかなか面白いですね。

「Audio Overview」(オーディオ概要)を生成。英語で男女がしゃべってる……日本語でよろ
「BunBackup」についての小テストを作成してもらいました。ちゃんと理解してないと、応えるのはなかなか難しいです。添削もAIにしてもらいましょう

 ただし、物足りないところも感じます。たとえば、特定のアプリの設定をバックアップする具体的な方法をたずねても、そのアプリについて「NotebookLM」が知らなければ、一般的なアプリのバックアップ方法しか教えてくれません。

 また、「BunBackup」の最新バージョンを尋ねたりしても、ちゃんと答えられませんでした。「NotebookLM」は一般のWebサイトも情報ソースとして登録できるので、窓の杜ライブラリのページを登録してみたのですが……作者サイトなどを直接確認しろとしか答えてくれません。

公式ドキュメントサイトやニュースサイトもソースとして加えれば、もっと賢くなるかも……

 けれど、もし「NotebookLM」がもっと賢くなり、作者のX(旧Twitter)ポストや窓の杜のニュース・レビュー記事、実際に使ってみたユーザーの感想やノウハウまで学べるようになれば、近い将来、オンラインソフトのヘルプはドキュメントではなく、AIというスタイルで提供されるようになるかもしれないと感じました。[ヘルプ]コマンドを実行すると古いHTMLヘルプを表示する代わりに、ユーザーの質問を受け付けるプロンプトが表示されるのが普通になったりして。GUIのスクリーンショット付きで手順を教えてもらったり、やりたいことをコマンドラインにしてもらったりといったこともできるようになるかもしれませんね。