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Google、「NotebookLM Business」を発表 ~企業、大学、組織向けの機能強化版

「音声の概要」(Audio Overviews)なども強化され、「実験的」製品を卒業

「NotebookLM」

 米Googleは10月17日(現地時間)、「NotebookLM」のアップデートを発表した。「音声の概要」のカスタマイズとバックグラウンドでのリスニングが新たにサポートされている。

 「NotebookLM」は、アップロードした参考文献をAIに理解させ、そのエキスパートにすることができるノートブックサービス。蓄積された複雑な情報を解釈・整理し、引用元を示しながらユーザーの疑問に答えてくれるほか、対話を通してユーザーが理解を深めたり、新しいアイデアを練ったりするのに役立つ。生成AIには同社の最新鋭マルチモーダルモデル「Gemini 1.5 Pro」が用いられており、今年6月からは日本語でも提供中。今回の発表により、「実験的」というラベルが取り払われ、新たな機能が追加された。

 1つ目は、「音声の概要」(Audio Overviews)のカスタマイズだ。「NotebookLM」のノートブックには、その内容を2人のAIによるやり取りを通じて把握できるようにまとめる機能があるが、今回はこれが強化。AIにフォーカスを当ててほしいポイントやトピックを伝えたり、想定される聞き手のレベルを指定したりといったカスタマイズが行えるようになった。つまり、ノートブックの編集者の意図により近い音声ガイドを生成できる。

 2つ目は、バックグラウンドでのリスニングだ。「NotebookLM」で作業を続けながら「音声の概要」を聞くことが可能で、ソースの問い合わせや引用文の取得、関連する引用文の検索といった作業を行っている間も音声が途切れることはない。

 このほかにも、「NotebookLM Business」がアナウンスされた。これは企業、大学、組織向けの機能強化版で、同日よりパイロットプログラムへの参加受け付けが開始される。「NotebookLM Business」の提供が開始されるまで、引き続き無料版の「NotebookLM」は利用可能。一般提供開始時期と価格については今年後半に公表される予定となっている。

「NotebookLM Business」がアナウンス