ファイル操作の高速化テク
第3回
切り取り+貼り付けでファイル移動 ~タブ付きの新「エクスプローラー」では大活躍
同じファイルを増殖させたい場合もクリップボード経由が楽ちん
2023年5月2日 06:55
ファイルのドラッグ&ドロップで移動・コピー・リンクの作成を切り替えるには、ドラッグ中に修飾キーを押すとよいです。また、ファイルをマウスの右ボタンでドラッグ(右ドラッグ)すると、ドロップしたときにファイルアクションが選べます。いずれも便利な方法ですが、もう一つ覚えておいてほしいファイルの移動・コピー方法があります。
それはクリップボードを利用する方法です。実は ファイルもクリップボードへコピーし、貼り付けられる のを知らないユーザーは、入門者を中心に割といるのではないでしょうか。
- [Ctrl]+[C]キー:ファイルをコピーしてクリップボードへ
- [Ctrl]+[X]キー:ファイルを切り取ってクリップボードへ(ファイルは半透明になる)
- [Ctrl]+[V]キー:クリップボードにあるファイルを貼り付け
フォルダーでファイルを[Ctrl]+[C]キーでコピーし、そのまま[Ctrl]+[V]キーを連打すれば、ファイルを簡単に増殖できるのは知られていると思いますが――
ファイルをクリップボードへコピー([Ctrl]+[C]キー)してから、フォルダーを切り替えて貼り付け([Ctrl]+[V]キー)れば、「ファイルのコピー」と同じ結果が得られます。
同様にしてファイルを切り取って([Ctrl]+[X]キー)、フォルダーを切り替えて貼り付け([Ctrl]+[V]キー)れば、「ファイルの移動」が行えます。
ファイルを切り取ると半透明になり、他のフォルダーへ貼り付けるとなくなります(もちろん、貼り付け先にはあります)。ファイルが半透明になった状態で、クリップボードへ他のデータを格納すると、ファイルの半透明状態は解除されます。ファイルが消えてしまうことはないのでご安心を。 [Esc]キーでキャンセルも できます。
まとめると、こんな感じです。
- [Ctrl]+[X]キー→[Ctrl]+[V]キー:ファイルの移動
- [Ctrl]+[C]キー→[Ctrl]+[V]キー:ファイルのコピー
この方法が役に立つのは、タブ付きの新しい「エクスプローラー」でファイルを移動したい場合です。
「エクスプローラー」のウィンドウが2つあるならば、その間でフツーにファイルをドラッグ&ドロップすればよいのですが、タブだとそうはいきません。タブをウィンドウへ分離できれば良いのですが、執筆時現在、それはサポートされていません。
いったんファイルをデスクトップに置き、タブを切り替えて再度ドロップしてもよいのですが、結構手間がかかりますし、ボリュームをまたぐ場合は移動なのかコピーなのか混乱する恐れもあります。
その点、切り取り+貼り付けならば、 [Ctrl]+[C]キー→「エクスプローラー」のタブ切り替え→[Ctrl]+[V]キー でファイルの移動が可能。ウィンドウの切り替えが面倒な人も、ぜひ活用してくださいね。