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AI画像生成ツール「Stable Diffusion」「Midjourney」を使ったイラスト集が早くも発売

852話氏が生成・リファインしたイラスト100枚以上を収録、約半数には「呪文」も掲載

『Artificial Images Midjourney / Stable DiffusionによるAIアートコレクション』

 (株)インプレスR&Dは9月23日、AI画像生成ツール「Stable Diffusion」および「Midjourney」が生成した画像に、852話氏がリファインを施したイラスト集『Artificial Images Midjourney / Stable DiffusionによるAIアートコレクション』(以下、『Artificial Images』)を刊行する。価格は電子書籍版が1,800円(税別)、印刷書籍版が2,100円(税別)で、各社ネット書店から購入できるほか、全国の一般書店からも注文可能だ。

 昨今大きな話題となっている「Stable Diffusion」と「Midjourney」は、共にテキスト(プロンプト、呪文とも)で指示した通りの画像をAIが生成するツール。とくに「Stable Diffusion」は無料で使えるオープンソースとして公開され、人気を集めている。

 『Artificial Images』は、「Stable Diffusion」および「Midjourney」が生成した画像をもとにした日本初の書籍。イラストレーター・背景グラフィッカーとして活躍する852話(ハコニワ)氏が生成し、リファインを施したイラスト100点以上が収録されている。イラストのうち約半数には画像の生成に使用した呪文が掲載されており、自分の環境で試すことが可能だ。

【『Artificial Images』掲載イラストより抜粋】
都市、街並
キャラクター
自然

 また巻末には、骨董通り法律事務所の出井甫氏による、AIの学習用データやAIが生成した画像、生成に使用した呪文の権利についての解説も掲載。著作権を確認する必要のない場合と、注意が必要な場合について説明されている。

 AI生成イラストのトップランナーとして知られる著者の852話氏は、画業のほかインディーゲームの作者としても活動しており、「Steam」や「ふりーむ!」といったサービスで作品を配信中。『Artificial Images』では、キャラクターの画像に加筆・修正を行っており、原型が残るように1枚につき5~15分ほどの作業に留めているという。