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パスワード管理アプリ「Enpass 6」のベータ版が公開、“Windows Hello”をサポート

ユーザーインターフェイスが刷新、複数の保管庫が利用可能になるなどの改善も

「Enpass 6 Beta for Windows」

 パスワード管理サービス“Enpass”を運営する印Sinew Software Systemsは14日(現地時間)、「Enpass 6 Beta for Windows」を公開した。現在、“Enpass”の公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「Enpass 6」ではユーザーインターフェイスが刷新され、複数の保管庫(Vault)を管理できるようになった。また、パスワードの入力補完を行うユーティリティ「Enpass Helper」が「Enpass Assistant」に置き換えられ、メモリ使用量削減のためにメインアプリと同じプロセスで動作するようになった。

 さらに、不要データなデータを保管しておく“アーカイブ”機能をサポート。当面利用する予定がなく邪魔だが、いつか使う可能性があるデータをとっておくのに使える。そのほかにも、カスタマイズ性やセキュリティの向上が図られた。

 しかし、なかでも最大の改善点は“Windows Hello”がサポートされたことだろう。マスターパスワードを入力しなくても顔認証や指紋認証で「Enpass 6」にログインすることが可能で、競合となる「1Password 7」でも最近になってサポートされている。

“Windows Hello”をサポート

 なお、「Enpass 6」は従来バージョンの「Enpass」アプリと同じシステムに共存させることが可能。ただし、「Enpass 6」では内部アーキテクチャーが変更されており、古い「Enpass」アプリとデータを同期できないので注意。複数環境でのデータ同期をテストしたい場合は、それぞれの環境にベータ版「Enpass 6」を導入する必要がある。

 また、Windows向けベータ版が連携できるWebブラウザー拡張機能は、今のところ「Google Chrome」向け(ベータ版)のみとなる。他のWebブラウザーは将来バージョンでサポートされるとのこと。

ソフトウェア情報

「Enpass」Windows向けベータ版
【著作権者】
Sinew Software Systems
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0.0.27(18/06/14)