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「Visual Studio 2017」の最終版v15.9が公開 ~10年のサポートを受けるには更新が必須
ARM64 UWPアプリのビルドやMSIXパッケージの作成がサポート
2018年11月15日 14:19
米Microsoftは11月13日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2017」の最新版v15.9を公開した。既報の通り、「Visual Studio 2017」のアップデートはこのバージョンが最後となる予定。本バージョンは“サービスパック”扱いとなっているため、メイン5年+延長5年のサポートを受けるにはアップデートが必須となる。
v15.9では“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”プラットフォーム開発者向けの機能が強化。ARM64 UWPアプリのビルドやMSIXパッケージの作成がサポートされたほか、ワークロードのセットアップ時に「Windows 10 Insider Preview SDK」を追加できるようになった。また、「Windows 10 Fall Creators Update」以降であれば、新しいUWP XAMLデザイナーが利用可能。コントロールから例外がスローされてもデザイナーがクラッシュせず、黄色い枠線をもつフォールバックコントロールに置き換えられるようになっており、信頼性と快適性が増した。
さらにセットアップ関連では、インストールするワークロードとコンポーネントの組み合わせをインストール構成ファイルとしてインポート・エクスポートできるようになった。複数の端末で同じインストール構成にしたい場合に役立つ。
そのほかにも、C++、F#、TypeScriptといったプログラミング言語への対応が強化。「Visual Studio Tools for Xamarin」では「Xcode 10」がサポートされ、「iOS 12」アプリの開発が行えるようになった。「Xamarin.Android」ビルドのパフォーマンスも向上しているという。
なお、次期バージョン「Visual Studio 2019」はプレビュー版が年内にもリリースされる。正式リリースは来年前半になる見込みだ。