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Google、“App Maker”を段階的に廃止 ~2021年1月19日に完全終了

“G Suite”向けのノーコード&ローコード開発環境

Google、“App Maker”を段階的に廃止

 米Googleは1月27日(現地時間、以下同)、“Googe App Maker”を廃止すると発表した。2020年から段階的に実施され、2021年1月19日には完全にシャットダウンされる。“G Suite”ユーザーは自組織のドメインで“App Maker”アプリが使われているかを確認し、必要であればシャットダウンまでに対応処置をとる必要がある。

 “Googe App Maker”は、“G Suite”向けのノーコード&ローコード開発環境。プログラミングの知識があまりないユーザーでもテンプレートやオブジェクトをドラッグ&ドロップするだけでビジネスWebアプリを設計できる。また、“Gmail”や“Google カレンダー”、“Google スプレッドシート”との連携にも優れており、スクリプトの知識のあるユーザーであればより高機能なアプリを開発できるのが売りだ。“Business”、“Enterprise”および“Education”の各エディションで利用できる。

 “Googe App Maker”の廃止スケジュールは以下の通り。

  • 現在:既存のアプリは引き続き機能する。アクティブな開発はすでに行われていないが、当面の間サービスは維持される
  • 2020年4月15日以降:新規のアプリが作成不能に。既存アプリの編集と展開は可能
  • 2021年1月19日以降:既存のアプリも動作不能に

 “App Maker”アプリは別のプラットフォームに直接移行できないため、状況に応じて“AppSheet”、“App Engine”、“Google フォーム”といったソリューションを選び、手動作業で移行を行う必要がある。なお、“App Maker”アプリが動作しなくなっても、“Cloud SQL”に保存されたユーザーデータは、GCPアカウントによって設定されたポリシーに従い引き続き保持される。“App Maker”アプリの構成データは2021年1月19日までエクスポート可能だ。