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Visual Studio Code向け「PowerShell」拡張機能がメジャー更新、「ISE」互換モードを搭載

クロスプラットフォーム動作する「PSReadLine 2.0」も組み込まれる

「Visual Studio Code」向けの「PowerShell」拡張機能v2020.3

 米Microsoftは3月5日(現地時間)、「Visual Studio Code」向けの「PowerShell」拡張機能をメジャーアップデートした(v2020.3)。新しい「PowerShell」拡張機能は、現行のスクリプトエディター「PowerShell ISE」がWindowsでしか動作しない問題を克服するべく、昨年11月からプレビュー版をリリースしてテストを重ねてきたが、ようやく正式版がリリースされた格好だ。先日リリースされた「PowerShell 7」にも対応している。

 新しい「PowerShell」拡張機能の目玉は、「PowerShell ISE」互換モードの搭載だ。「Visual Studio Code」のサイドバーに設けられた[PowerShell Command Explorer]ボタンを押すだけで、「Visual Studio Code」がなじみ深い「ISE」風のデザインに切り替わる。「ISE」を完全にコピーしたものではないが、違和感なく利用できるのではないだろうか。

現行のスクリプトエディター「PowerShell ISE」
コマンドエクスプローラー付きの「PowerShell ISE」互換モード

 また、PowerShell構文の強調表示、複数行の編集、バックサーチなどの機能を実現する「PSReadLine 2.0」の安定版が組み込まれたのも大きな改善点。「.NET Standard」準拠の実装となり、Windows/Mac/Linuxでのクロスプラットフォーム動作が可能となったほか、パフォーマンスも向上している。

 ただし、「PowerShell Core 3」「PowerShell Core 4」といった古いバージョンのサポートが打ち切られているので注意。これらのバージョンの「PowerShell」を利用する必要がある場合は、レガシーバージョンをサポートする最終安定版v2020.01を利用する必要がある。

ソフトウェア情報

「PowerShell」Visual Studio Code用拡張機能
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2020.3.0(20/03/06)