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プロキシを利用しているWindows 10環境のVPNに問題、インターネットに接続できなくなる

「Microsoft Teams」「Office365」などに影響。4月初旬までに定例外アップデートで対処

“Windows Release Information”におけるアナウンス

 米Microsoftは3月26日(現地時間、以下同)、プロキシを利用しているWindows 10環境でインターネット接続が制限されたり、まったく接続できなくなる問題が発生していることを明らかにした。同社は4月初旬までに、この問題を修正するパッチを“Windows Update カタログ”のみの定例外アップデートとしてリリースするとしている。

 同社によると、問題となっている環境は2月27日にリリースされた「KB4535996」以降を適用済みで、手動または自動設定のプロキシを使用しているデバイス、とくにに仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用しているデバイス。VPNとの接続・切断・状態変更をきっかけにタスクトレイのインターネット接続の状態を表示するインジケーター(NCSI)が“制限付きアクセス”または“インターネットなし”となるケースが確認されている。

 問題が発生したデバイスでは、「WinHTTP」や「WinInet」を用いてインターネット接続を行うアプリケーションでネットワークトラブルが発生する可能性がある。影響を受けるアプリの例としては「Microsoft Teams」、「Microsoft Office」、「Office365」、「Outlook」、「Internet Explorer 11」および一部のバージョンの「Microsoft Edge」などが挙げられるが、これ以外のアプリケーションでも影響を受けるものがあるだろう。

 影響を受けるプラットフォームは、以下の通り。

  • Windows 10 バージョン1909
  • Windows 10 バージョン1903
  • Windows 10 バージョン1809
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 バージョン1803
  • Windows 10 バージョン1709
  • Windows Server バージョン1909
  • Windows Server バージョン1903
  • Windows Server バージョン1809
  • Windows Server 2019
  • Windows Server バージョン1803
  • Windows Server バージョン1709

 同社は明確な回避策を明らかにしていないが、デバイスの再起動することで問題を軽減できる場合があるとしている。