Epic Games、「Unreal Engine 5」を発表 ～ロイヤリティが必要な粗収入も100万米ドルへ大幅に緩和

Epic Games、「Unreal Engine 5」を発表

　米Epic Gamesは5月12日（現地時間）、ゲームエンジン「Unreal Engine」の次期バージョン「Unreal Engine 5」を発表した。Windows/Mac/iOS/Androidに対応し、現行のゲーム機に加え、「PlayStation 5」などの次世代ゲーム機がサポートされる。プレビュー版のリリースは2021年初頭、正式リリースは2021年後半の予定。

　「Unreal Engine」は、世界でもっとも普及しているリアルタイム3D制作プラットフォームの1つ。ゲームだけでなく、映像制作の業界でも用いられている。次期バージョンの「Unreal Engine 5」では、仮想化マイクロポリゴンジオメトリ「Nanite」やグローバルイルミネーションソリューション「Lumen」といった技術を採用し、レンダリング品質が飛躍的に向上。高精細な映画に匹敵する描写を、リアルタイムなゲームでも再現できるようになる。

　「Unreal Engine 5」は前方互換性を持つようにデザインされているため、現行の「Unreal Engine 4」から比較的容易に移行できるとのこと。たとえば同社の人気ゲーム「フォートナイト」は現在「Unreal Engine 4」で開発されているが、2021年半ばには「Unreal Engine 5」へ移行するという。

　そのほかにも、粗収入が100万米ドルを達成するまでロイヤリティが免除されることも発表された（以前は3,000米ドル）。このライセンス条項は遡って2020年1月から適用される。