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ブレイクアウトルーム機能が「Microsoft Teams」に ~“Ignite 2020”で新機能を多数お披露目
カスタムレイアウトやミーティングリキャップなど、魅力的な機能が盛りだくさん
2020年9月23日 18:07
米Microsoftは9月22日(現地時間)、技術カンファレンス“Microsoft Ignite 2020”で、「Microsoft Teams」の新機能を発表した。
Together モード
“Together モード(Together mode)”は講堂や会議室、コーヒーバーといった仮想空間に参加者を配置し、場を共有できるミーティング機能。今年7月に発表されたもので、リモートワークによる疲労を軽減する効果が期待できる。
カスタムレイアウト
今年後半に予定されている“カスタムレイアウト”を利用すると、コンテンツを交えたミーティングを行う際、プレゼンターはコンテンツを表示する方法をダイナミックにカスタマイズできるようになる。たとえば背景に「PowerPoint」のスライドを置き、その前面にプレゼンターの映像を配するといった運用が行える。「Zoom」にも同様の機能があるが、より完成度の高いものになることを期待したい。
ブレイクアウトルーム
大人数のミーティングを一時的に小さなグループへ分割し、ブレーンストーミングセッションや少人数でのディスカッションを行う“ブレイクアウトルーム”が、「Teams」にも導入される(「Zoom」には導入済み)。ホストはそれぞれのルームを個別に訪問したり、全体に呼びかけたり、ルームを閉じて参加者すべてを再びメインのみーディングへ呼び戻したりできる。
この機能は10月ごろに実装される予定。
ミーティングのリキャップ(振り返り、要点のまとめ)
ミーティングリキャップは、ミーティングに参加した人が内容を後で振り返ったり、出席できなかった人へ内容をかいつまんで説明するのに役立つ機能だ。録画データやトランスクリプト(書き起こし)、チャット、共有ファイルなどが自動で共有され、それぞれの詳細タブで閲覧できるようになる。「Outlook」カレンダーのミーティングイベントにも記載され、簡単にアクセスできるのも便利だ。
この機能は今年中に実装される見込み。
そのほかの機能
そのほかにもさまざまな新機能がアナウンスされている。
- ウェビナー:これまで「Teams」でオンラインセミナーを開催するにはミーティング機能が使われてきたが、専用の機能が実装される。招待メールによる出席者管理や参加者の反応をまとめたレポートダッシュボードなども用意される。年内には展開が開始される予定
- 通話機能の簡素化:通話プランの対象国も拡充(日本はソフトバンクですでに利用可能)
- チームメンバーシップ:「Team」のテナント自体にユーザー制限はないが、メンバーシップは現在5,000人に制限されている。今年の後半にはこの制限が緩和され、最大25,000人のメンバーがサポートされる
- Microsoft Lists:9月にリリース。「SharePoint」に搭載されていたリスト機能を発展させたもので、組織で共有される雑多な情報をリストとして整理・管理し、さまざまな用途に役立てられる
- 新しい検索エクスペリエンス:今年後半にAIベースの“Microsoft Search”を搭載。メンバーやコンテンツが見やすく、かつすばやくリストアップされる
- Walkie Talkie Android:従業員のAndroid端末をトランシーバー代わりに