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Microsoft、「Teams」のブレイクアウトルーム機能を正式リリース

大規模ミーティングを一時的に分割して参加者の交流を促進。最大50まで作成可能

Microsoft、「Teams」のブレイクアウトルーム機能を正式リリース

 米Microsoftは12月9日(現地時間)、「Microsoft Teams」のブレイクアウトルーム機能を正式リリースした。9月に開催された“Ignite 2020”で予告されていた注目の機能だ。

 大人数でミーティングを行っていると参加者同士のコミュニケーションが難しくなり、ちょっとした思い付きを口にしたり、ふとした疑問をその場で解消できなくなる。そんなときはミーティングを小グループに分割する“ブレイクアウトルーム”を活用するのが効果的だ。ミーティングの進行を妨げるのではないかと控えていた意見や感想も、ブレイクルームならばざっくばらんにさらけ出せるだろう。ワークショップやディスカッション、ブレインストーミングなどに適しており、「Zoom」「Google Meet」にも導入されている。

 「Microsoft Teams」のブレイクアウトルームは、ミーティングの主催者(ホスト)側で最大50まで作成可能。参加者の割り当ては自動で行うこともできるし、主催者が自動で管理することもできる。ルームの作成や名前の変更、削除も主催者側で行える。

ブレイクアウトルームはミーティングの主催者(ホスト)側で最大50まで作成可能。手動または自動でユーザーを割り振れる

 ブレイクアウトルームは「Microsoft Teams」のミーティングと同じ扱いなので、通常のミーティングで提供されている機能はすべて利用可能。たとえば“絆(Together)モード”でルームをカフェに変えてリラックスしたり、「Microsoft Whiteboard」を持ち出してアイデアを練ったりといった使い方もできる。

ブレイクアウトルームで「Microsoft Whiteboard」を利用

 ミーティングと異なる点は、主催者がブレイクアウトルームを訪問できる点だ。ディスカッションの様子を見守ったり、周りに追いつけていない参加者をサポートできる。参加者を他のルームに移すことも可能。また、主催者はブレイクアウトルームにアナウンスを送り、いつでも参加者を元のミーディングに呼び戻せる。ブレイクアウトルームで扱ったコンテンツは、参加者が元のミーティングにそろった後で共有可能だ。

 なお、「Microsoft Teams Room」デバイスにはまだブレイクアウトルーム機能がないので注意。それ以外の環境では、[設定]-[一般]画面の[新しい会議エクスペリエンスをオンにする]オプションを有効化し、「Microsoft Teams」をアップデートすれば、ブレイクアウトルームを利用できるようになる。

[設定]-[一般]画面