ニュース

Windows版で仮想カメラに標準対応 ~ライブ配信ソフト「OBS Studio 26.0」がリリース

AIベースのノイズ抑制アルゴリズム“RNNoise”の導入やUIのアップデートも

「OBS Studio」v26.0

 ライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新版v26.0が、9月29日に公開された。Windows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイト“obsproject.com”から無償でダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 「OBS Studio」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のビデオ録画・生放送ツール(“OBS”は“Open Broadcaster Software Studio”の略)。リアルタイムで映像・音声をキャプチャーし、ミキシングやフィルター、シーンの切り替えといった操作を行いながら、さまざまな動画・音声サービスへ配信することができる。また、強力なAPIを備えており、プラグインで機能をニーズに応えたカスタマイズが行える点も人気だ。Windows版の対応OSは、Windows 8/8.1/10。ライセンスは“GNU General Public License(GPL) v2.0”。

 「OBS Studio 26.0」では、Windows版で仮想カメラ(Virtual Camera)機能が導入された。「OBS」で合成した映像をカメラ入力に対応した他のアプリから利用できるようになる。これまでもプラグインで同様の機能は実現できたが、「OBS」単体で使えるようになったのは手軽でよい。MacやLinuxでのサポートも予定されているとのことなので期待したい。

Windows版で仮想カメラに標準対応

 そのほかもに、ユーザーインターフェイスをブラッシュアップ。選択したソースに用意されている機能へすばやくアクセスするためのソースツールバーが導入されたほか、メディアソースや「VLC」ソース、スライドショーソースが選択されている場合に、その再生を制御できるメディアコントロールが追加された。ホットキーでプレビューやソース、シーンのスクリーンショットを撮る機能や、[ヘルプ]メニューからアクセスできるログビューワーも役立ちそうだ。

ソースツールバーやソースツールバーが導入
ホットキーの設定画面

 また、ノイズ抑制フィルターとして新たに“RNNoise”が追加された。これはAIベースのノイズ抑制アルゴリズムで、既存の“Speex”よりCPUリソースを消費するものの、より高品質なオーディオを得ることができる。

ノイズ抑制フィルターとして新たに“RNNoise”が追加

ソフトウェア情報

「OBS Studio」
【著作権者】
OBS Project
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
26.0(20/09/29)