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無償の圧縮・解凍ソフト「PeaZip」の対応形式が218種類に ~1年半ぶりのメジャー更新

メニューのスタイルやステータスバーのアイコンが新しく。内部の改善も盛りだくさん

「PeaZip」v8.0.0

 フリーの圧縮・解凍ソフト「PeaZip」の最新版v8.0.0が、6月10日に公開された。2019年12月以来のメジャーバージョンアップとなる。

 「PeaZip」は、オープンソースで開発されている圧縮・解凍ソフト。ライセンスは「GNU LGPLv3」。独自形式「PEA」のほか、「7-Zip」、「Brotli」、「Zstandard」などのオープンソース技術をベースとしており、対応フォーマットの数は拡張子ベースで200個にも上る。「エクスプローラー」風のモダンなユーザーインターフェイスを備え、ファイラーとして利用できるのも特徴だ。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。

 なお、初期状態でUIが英語の場合、[Options]-[Language]メニューから「ja」言語ファイルを読み込むと日本語化できる。

 「PeaZip 8.0.0」では、内部で多くの改良を実施。コンテナタイプのファイルで参照と変換の管理方法が見直されたほか、TARフォーマットの扱いが改善された。パスワードをインタラクティブに入力する必要のあるスクリプト作成への対応、検索とプレビューの強化、ランダムパスワードの生成機能の追加なども行われている。

ランダムパスワードの生成([ツール]メニューから利用可能)

 GUI関連では、メニューのスタイルやステータスバーのアイコンが新しくなった。リストモードとサムネイルモードの切り替えも簡単になったので、大量のファイルが含まれている書庫ではリストモード、画像ファイルの書庫であればサムネイルモードといった使い分けも容易だ。

 そのほかにも、関連付けられたファイルを開く際のデフォルトアクションをカスタマイズできるようになった。従来通り書庫ファイルを開くだけでなく、直接展開コマンドを実行することも可能。また、Windows環境ではOSに同梱されている「makecab.exeを」が簡単に扱えるようになった。サポートするファイルタイプも拡充され、合計で218種類のファイルが扱えるようになったという。

関連付けられたファイルを開く際のデフォルトアクションをカスタマイズ

ソフトウェア情報

「PeaZip」
【著作権者】
PeaZip srl
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10など
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
8.0.0(21/06/10)