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「Microsoft Edge 93」が安定版に ~増えすぎたタブを整理するのに便利な「タブ グループ」が有効化
垂直タブ時にタイトルバーを非表示にするオプションも
2021年9月3日 10:00
米Microsoftは9月2日(現地時間)、「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v93.0.961.38を公開した。メジャーバージョンアップとなる「Edge 93」では、「タブ グループ」と呼ばれる新しい機能が有効化された。
「タブ グループ」は、増えすぎたタブを管理するのに便利な仕分け機能。トピックや緊急度、進捗状況ごとにユーザー定義のグループを作成し、そこに複数のタブを入れることができる。グループにはラベルがついており、好みのタイトルや色を指定可能。リンクを別タブに開いていくと、新しいタブが当該グループにストックされていくが、ラベルをクリックすればグループを折りたたんだり、展開することができる。不要なタブをたたんでおけば、タブバーがスッキリして使いやすくなるだろう。
もし意図しないグループにタブを開いてしまった場合は、右クリックメニューやドラッグ&ドロップで他のグループに移すことが可能。複数のタブをグループ化したい場合は、[Ctrl]キーで複数のタブを選択した状態からグループを作成・移動すればよい。グループを別ウィンドウへ切り離すこともできるので、グループ化してなおタブバーがあふれてしまう場合は活用したい。
ちなみに、この「タブ グループ」は「Google Chrome」にも搭載されているが、「Edge」ならば人気の垂直タブ機能と組み合わせてグループとタブをツリー状に表示したり、整理したグループをまとめて「コレクション」に保存するといった使い方も可能。この点は「Edge」に一日の長があるだろう。
そのほかにも、垂直タブを使用する際にタイトルバーを非表示にする機能が正式版に導入された。この機能は設定画面の[外観]-[ツールバーのカスタマイズ]セクション(edge://settings/appearance)から有効化可能。ウィンドウのドラッグは若干やりにくくなるが、タイトルバーの分だけ閲覧画面の高さを稼ぐことができる。
また、macOS版ではホバーツールバーからのビデオのピクチャーインピクチャー(PiP)がサポートされているとのこと。
セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで20件(うち1件はAndroid版にのみ影響)。内容は「Google Chrome」v93.0.4577.63と基本的に同じだが、「Edge」にのみ影響するセキュリティ欠陥が5件含まれているという。
「Microsoft Edge」はWindows/Macに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能(Linux版もベータテスト中)。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー(“…”アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。すぐにアップデートを受け取れない場合もあるので、その場合は時間をおいて再度試してみてほしい。