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極限までツールバー・ステータスバーをカスタマイズできる「Vivaldi 5.3」が公開

複数の「Vivaldi」コマンドをつなげたコマンドチェインも配置可能

「Vivaldi」v5.3.2679.36

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは2月9日(現地時間)、デスクトップ版「Vivaldi」の最新版v5.3.2679.36を正式公開した。「Vivaldi 5.3」では、ツールバーのレイアウトを編集するためのユーザーインターフェイスが導入された。「Vivaldi」はユーザーの選択肢を尊重する開発姿勢で知られるが、それを象徴したアップデートといえる。

 ツールバーを編集できるWebブラウザーは少なくなく、「Vivaldi」でも以前よりツールバーのカスタマイズ機能を提供していた。しかし、カスタマイズといっても表示するボタンをコントロールしたり、ボタンの位置を変更できる程度なのが一般的だ。

 しかし、「Vivaldi 5.3」のツールバー編集機能はかなり徹底しており、ツールバーに加え、ステータスバーのあらゆる要素を移動・削除・追加できる。操作も直感的で、ドラッグ&ドロップでアイテムを移動させるだけだ。

ツールバー編集機能はかなり徹底しており、ツールバーとステータスバーのあらゆる要素を変更できる。操作も直感的で、ドラッグ&ドロップでアイテムを移動させるだけ

 ツールバーの編集は、右クリックメニューの[編集]-[ツールバーのカスタマイズ]コマンドなどから可能。自作の「コマンドチェイン」をボタンとして登録することもできるので、日々の定型作業を効率化したい場合にも役立つ。

ツールバーの編集は、右クリックメニューの[編集]-[ツールバーのカスタマイズ]コマンドなどから可能
自作の「コマンドチェイン」を登録することもできる

 そのほかにも、[設定]ダイアログの各セクションに[デフォルトに戻す]ボタンが追加された。「Vivaldi」をカスタムしていると初期状態からやり直したくなることがあるが、このボタンを使えばいつでも元に戻せる。

 また、Android版「Vivaldi」と検索エンジンを同期する機能が導入された。「Vivaldi」はポールスターとルノーの自動車でも利用できるとのことだが、それらとも検索エンジンを共有できる。

 デスクトップ版「Vivaldi」は、「Presto」エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。

 Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10以降で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能だ。モバイル版も用意されており、Android 5以降と最新のChrome OSで利用できる。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」Windows版
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows 7/8//8.1/10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.3.2679.36(22/06/01)