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「Vivaldi」の内蔵メーラー「Vivaldi メール」がついに正式リリース
「カレンダー」と「フィードリーダー」も正式版に。複数のアカウントをまとめて管理可能
2022年6月13日 12:00
ノルウェーのVivaldi Technologiesは6月9日、デスクトップ版「Vivaldi」の最新版v5.3.2679.51を公開した。内蔵のメール機能「Vivaldi メール」v1.0が正式版としてリリースされたほか、「Vivaldi カレンダー」と「Vivaldi フィードリーダー」も正式版としてリリースされている。
「Vivaldi メール」は、2020年11月にプレビュー公開されたメールクライアント機能の正式リリース版。POP3/IMAP両サーバーに対応しており、「Gmail」や「Outlook.com」といった複数のメールアカウントを1つの受信箱にまとめて管理できる。
プラグインではなくWebブラウザー内蔵なので、ブラウザーから離れることなく、日々送られてくる大量のメールを効率よく確認・整理することが可能だ。また、登録したすべてのアカウントからのメールはそれぞれローカルでインデックス化されるので、オフラインでも串刺し検索できる。
サイドパネルに表示される各フォルダーには未開封と未読(未処理)のメッセージ数を2つのカウンターで通知。メール一覧ペインの上部にはメールの絞り込みボタンと検索バーがあり、これらを使用することでフォルダー内の必要なメールのみを表示できる。重要なメールの見落としを防ぐ特徴的な機能といえるだろう。
また、カスタマイズ性の高さも「Vivaldi メール」の魅力。「新しいメッセージの作成」や「メッセージに返信する」など、16のショートカットキーや、UIのレイアウトを自分好みにカスタマイズ可能。
ほかにも、スターのついた重要なメッセージを他のメールクライアントと同期可能(スターは赤のフラグとして表示)な色による管理機能「フラグ」、別のデバイスで異なるクライアントを使用していても同期できる「ラベル」といったメールを体系化できる機能も備わっている。
さらに「Vivaldi カレンダー」と「Vivaldi フィードリーダー」とも統合されているので、Webブラウジングやメールのやり取り、RSSフィードを使用した最新記事の購読、カレンダーでの予定管理をまとめて「Vivaldi」上で効率的に処理できるようになった。
「Vivaldi フィードリーダー」は、お気に入りのニュースを1カ所にまとめることができる機能。複数のRSSとAtom標準規格をサポートし、各種最新情報をフォローできる。フィードアイテムは他のメッセージと同様に表示され、メールパネル1カ所から確認可能。もちろん専用のフィードパネルからも検索・フィルタリング可能だ。
一方「Vivaldi カレンダー」は、メールクライアントとの連携機能を備えた予定管理ツールで、ローカルでもオンラインでも利用可能。Webブラウザーとも統合されており、[カレンダー]パネルを表示して、ブラウジング中でも簡単に予定を把握・編集できる。
予定の通知には、「Vivaldi 4.0」で大きな話題となった[ブラウザを溶かす][ブラウザを燃やす]という通知機能も利用可能。こちらもユーザーの好みに応じてカスタマイズ可能だ。
「Vivaldi メール」、「Vivaldi カレンダー」、「Vivaldi フィードリーダー」を利用するには、「Vivaldi」を初めて起動するユーザーなら初期設定画面で[アドバンス]レイアウトを選択すればよい。
既に同Webブラウザーを使用している場合は、[Vivaldi 設定]-[一般]画面の[生産性機能]エリアにある[メール、カレンダー、フィード機能を有効にする]チェックボックスから本機能の有効化が可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Vivaldi」Windows版
- 【著作権者】
- Vivaldi Technologies AS
- 【対応OS】
- Windows 7/8//8.1/10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.3.2679.51(22/06/09)