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「クリスタ」はサブスクが基本に ~買い切り版は年内で機能アップデート終了

V1.xの買い切り版はv3.0リリースで更新終了、v2.0でも買い切り版は提供されるが……

同社のリリースページ

 (株)セルシスは8月22日、定番ペイントソフト「CLIP STUDIO PAINT」(クリスタ)の次期バージョンv2.0を2023年前半にリリースすると発表した。これに伴い、バージョンの体系と提供形態が一部変更されるという。

 現行の「CLIP STUDIO PAINT」v1.xにはパッケージ版やダウンロード版があるが、いずれも買い切りの永続ライセンスとなっており、一度購入してしまえば無期限でアップデートが無償提供されている(無期限版)。

 しかし、この無償アップデートは2022年内に終了するとのこと。2023年以降もそのまま使い続けることはできるが、「ご利用の環境で動作する限り」となる。とはいえ、OSやデバイスなどの要因による重大な動作不良については、2023年以降も「品質更新アップデート」が無償で提供される見込み(v3.0のリリースまで)。2023年に新設予定の「アップデートプラン」(年間契約)を契約すれば、新機能を含む「機能更新アップデート」を受け取ることもできる。

 なお、次期バージョンの「CLIP STUDIO PAINT」v2.0では、「無期限版」と「アップデートプラン」の両方が提供される。ただし「無期限版」には品質更新アップデートしか提供されず、v2.1、v2.2……、v3.0……へのアップグレードは不能。しかも、v4.0のリリース以降は動作保証対象外となる。

  • 品質更新アップデート(v2.0.1、v2.0.2……):重大な不具合の修正のみ
  • 機能更新アップデート(v2.1、v2.2……):メジャーバージョンアップに先んじて新機能を搭載。「無期限版」には提供されない

 つまり、買い切り版はv2.0でも提供されるが、おすすめはあくまで常に最新機能が提供される「アップデートプラン」となる。また、公式サイト・各種アプリストアで提供される「月額利用プラン」をチョイスしてもよいだろう。

2023年以降の「CLIP STUDIO PAINT」アップデート

 なお、アップデートプランや新しい無期限版の価格は未定。しかし、アップデートプランは月額利用プランよりも安い価格になるほか、無期限版の価格が大幅に変更される予定はないとのことなので、安心してよさそうだ。