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テーマ機能と新しいテキスト描画エンジンを搭載した「Windows Terminal 1.16」がプレビュー公開
マークモード対応の「Windows Terminal 1.15」は安定版に
2022年9月14日 11:00
米Microsoftは9月13日(現地時間)、「Windows Terminal Preview 1.16」を公開した。テーマ機能や新しいテキストレンダリングといった新要素が、正式版導入に先立ちテストされる。
テーマは「Windows Terminal」のウィンドウやタブバー、タブの色をまとめて定義したもので、設定ファイルの「themes」以下に下記のようなフォーマットで記述する。
"themes":
[
{
"name": "Grace Kelly",
"tab":
{
"background": "#00515EFF",
"showCloseButton": "always",
"unfocusedBackground": null
},
"tabRow":
{
"background": "#061612FF",
"unfocusedBackground": "#061612FF"
},
"window":
{
"applicationTheme": "dark"
}
}
]
初期状態では「themes」以下は空になっているが、自分でテーマ構成を記述すれば、設定画面の[外観]-[テーマ]セクションのプルダウンメニューでライト・ダークのビルトインテーマに加え、追加したカスタムテーマを選択できるようになる。
なお、「Terminal Preview 1.16」では初期テーマが「Windows テーマを使用」から「ダーク」に変更された。配色も見直されているとのこと。
一方、新しいテキストレンダリングエンジン(AtlasEngine)は「Terminal Preview 1.13」で実験的に導入されたもの。本リリースではこれがすべてのプロファイルで既定のレンダラーになっている。
新しいレンダラーは以前よりもパフォーマンスが向上し、追加のピクセルシェーダー(レトロ効果を含む)、太字のテキスト、下線・オーバーライン・ハイパーリンクラインなどをサポートする。デバイスにGPUが搭載されていない場合、またはGPUをもたない仮想マシンの場合は、ハードウェアのサポートを必要としないレンダラーに自動でフォールバック(切り替え)される。
そのほかにも、テキスト配色の設定画面が再設計された。新しいタブを表示する場所を指定するオプションや、テキストの選択範囲を単語単位へ広げるアクションなども追加されている。
「Windows Terminal」(Windows上でのアプリ名は「ターミナル」)は、Microsoftが主導でオープンソースとして開発しているターミナルアプリ(ライセンスは「MIT」)。DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンやUTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーを備えたモダンな設計、レイアウトの柔軟性、プロファイルベースの高いカスタマイズ性などが特徴だ。現在、「GitHub」や「Microsoft Store」から無償でダウンロードできる。
なお、同日付けで「Windows Terminal 1.15」が安定版となっている(ストア版の配信は未確認)。このバージョンでは、キーボード操作だけでバッファー内の任意のテキストを選択できるようにした「マークモード」が利用可能。
ただし、新しいテキストレンダリングエンジンとスクロールバーマーク機能は含まれていないので注意したい。
ソフトウェア情報
- 「Windows Terminal」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 20H1以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.15.252(22/09/14)
- 「Windows Terminal Preview」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 20H1以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.16.252(22/09/14)