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「Microsoft Teams」2023年1月のアップデートまとめが公開

Metaの「Workplace」にビデオをライブストリーミング可能に

「Microsoft Teams」2023年1月のアップデートまとめが公開

 米Microsoftは、ビジネスコミュニケーションアプリ「Microsoft Teams」(デスクトップ・Web版)の2023年1月アップデートを発表した。今回のアップデートでは、Metaの「Workplace」にビデオをライブストリーミング可能になるなど、新たな機能が追加される。

 1月のアップデートで追加された機能は、下記の通り。

ミーティングの新機能

TeamsのミーティングとウェビナーのビデオをMetaの「Workplace」でも

 Metaの「Workplace Live」アプリの統合により、「Teams」のミーティングやウェビナーのビデオが「Workplace」ライブ動画でも試聴できるようになった。この機能は、「Workplace Live」をTeamsミーティングまたはウェビナーに追加して「Workplace」のアカウントでサインイン、ライブストリーミングする「Workplace」のイベントを選択することで使用できる。

Microsoft Teams Meeting LTIアプリでビデオ録画と出席レポートを表示

 「Microsoft Teams Meeting LTI」アプリを使用することで、学習管理システム(LMS)内でビデオ録画と出席レポートの表示を利用できるようになった。この機能は、「Teams Meeting LTI」アプリを組み込んだ全ての学習管理システムで使用できる。

ビデオギャラリーの調整

 ミーティング画面で、ビデオギャラリーに一度で表示できる数以上のビデオ参加者がいる場合、ビデオギャラリーの下のナビゲーションコントロールから追加のビデオ参加者を表示できるようになった。

ミーティングツールバーの使いやすさの向上

 挙手や表示モードの切り替え専用のボタンを追加。

ウェビナーの新機能

ウェビナー管理機能の強化

ウェビナーを作成する際にテンプレートを選択すると、各ウェビナーの詳細を設定できる以下のような拡張オプションが表示されるようになった。

  • Details:イベントの調整と配信をサポートする共同主催者の指定
  • Presenter bios:プレゼンターの主要なプロフィール
  • Theming:イベントのテーマに合わせた配色
  • Configuration:登録人数の制限(最大1,000人)を設定可能。任意の質問によって参加予定者の注意事項などの承認を収集
  • Attendee status:出席者のウェビナーへの登録状況などを表示
  • 出席者の参加状況と既存のレポートの分析への簡単なアクセス

通話中

フェデレーショングループ通話

 組織外のフェデレーションされた関係者と「Teams」での録画や画面の共有、グループ通話を開始できる。なお、電話料金は発生しない。

「Teams」の会議室とデバイス

Teams Rooms内から会議のホワイトボードを開始する

 Teams Roomsのユーザーは、ミーティング内共有コンテンツ機能を使用して、会議で「Microsoft Whiteboard」を開始できるようになった。ホワイトボードは会議の主催者に帰属するため、アクセスを管理できる。

Teams Roomsのギャラリーと大規模ギャラリー、Togetherモードでのミーティング チャット

 会議室コンソールを使用して、会議室のディスプレイでチャットの表示・非表示を切り替えられる。この機能は、会議室コンソールのユーザーが利用可能。また、IT管理者は会議室の会議チャットを完全に非表示にするかどうかを設定できる。

Teams Roomsのミーティング中に表示される通知の改善

ミーティング中の通知に対する機能が強化され、デスクトップアプリ版と同等のユーザーエクスペリエンスを実現した。ユーザーのアクションが必要な重要な通知は、引き続きルーム画面の前面に表示される。

チャットとコラボレーション

メッセージの検索結果からチャットのスレッドを表示

 ユーザーが「Teams」でチャットを検索したときに、関連する会話がメッセージの新旧にかかわらず結果に表示されるようになった。

管理者向け機能

ユーザーのメッセージに対するイベントの編集と削除のサポート

 開発者がメッセージイベントにアクセス可能に。チャットボットのメッセージのイベント更新にアクセス、編集、または削除できる。

Power Automate ポータル経由でファイルをアップロードする

 「Power Automate」のポータル内にアップロードされたファイルは、「Teams」内の詳細表示ウィンドウに表示されるようになった。

表示する通知の内容を決める

 管理者は「Intune」を使用して、携帯のロック画面の通知でユーザーが表示できるコンテンツの種類を決定できる。

フロントラインワーカー

Androidで「Outlook」および「Power Apps」とともに「Teams」を共有デバイスモードで使用可能に

 共有しているデバイスを使用するフロントラインワーカーは、共有デバイスモードで、簡単に自動サインインおよびサインアウトの認証ができるようになった。

 「Microsoft Teams」は、グループチャットを中核に、オンライン会議や画面・ファイル共有、「Office 365」アプリなどを統合したコラボレーションワークスペース。Webブラウザーで利用可能なほか、専用のクライアントアプリも用意されており、Windows(デスクトップ版・ストアアプリ版)、macOS、モバイル端末(Android/iOS)で利用できる。現在、公式Webサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能だ。