ニュース

「秀丸エディタ」×「ChatGPT」のタッグも組める ~「ブラウザ枠」を導入したv9.22

Webコンテンツを表示する専用ペイン、アプリ全体共通・タブごとも選べる

「秀丸エディタ」v9.22

 (有)サイトー企画は6月14日、定番テキストエディター「秀丸エディタ」の最新版v9.22を正式公開した。本バージョンでは、「ブラウザ枠」「個別ブラウザ枠」「レンダリング枠」という新しい機能が導入されている。

 「ブラウザ枠」は、「秀丸エディタ」にWebコンテンツを表示するペインを追加する機能。好みのURLを指定すれば、そのWebページをエディター画面と並べて表示できる。内部的には「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」コンポーネント(WebView2)が利用されており、「Edge」と同等の表現力が期待できる。ただし、セキュリティレベルはやや高めになっているので、多少の制限はあるかもしれない。

 用途としては、「ChatGPT」などのWebサービスと組み合わせて利用することが想定されているようだ。開発用のWebブラウザーを立ち上げて、「秀丸エディタ」で編集したWebアプリの動作をチェックするという使い方も考えられるだろう。

「ブラウザ枠」を「Bing」のAIチャットと組み合わせた様子
「ブラウザ枠」のオプション。表示位置やズーム倍率を指定できるほか、プライベートブラウジングでの閲覧も可能。ちなみにCookieの管理は「Edge」とは独立して行われる

 「個別ブラウザ枠」は、「ブラウザ枠」をタブ単位にしたもの。タブを切り替えても「ブラウザ枠」はそのままだが、「個別ブラウザ枠」はタブごとに応じて異なるWebページを表示できる。いずれも[表示]メニューから有効化可能となっているので、状況によって使い分けよう。

 最後の「レンダリング枠」は、ローカルのWebコンテンツを表示する。主にマクロに簡易的なUIを加えたい場合に利用するようで、オンラインのWebコンテンツを表示するために使うことはできない。

「レンダリング枠」

 「秀丸エディタ」はWindows XP/Vista/7/8/8.1/10/11に対応する4,400円のシェアウェアで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 10/11以降であれば「Microsoft Store」からも購入できる。

ソフトウェア情報

「秀丸エディタ」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11
【ソフト種別】
シェアウェア 4,400円
【バージョン】
9.22(23/06/14)