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「Notepad++」が20周年 ~マルチ編集をフルサポートした記念バージョンv8.6が公開

海外のプログラマーを中心に幅広い支持を集めているWindows向けのテキストエディター

「Notepad++」v8.6

 「Notepad++」v8.6が、11月23日にリリースされた。初公開から20周年を迎えたとのことで、v1.0から現在のv8.6までのオフィシャルリリースは238回にも上るという(致命的なバグのために取り下げられたリリースを除く)。コーダーやテスター、翻訳者、ユーザーなど、すべての貢献者に感謝するとしている。

 「Notepad++」は、海外のプログラマーを中心に幅広い支持を集めているWindows向けのテキストエディター。コンパクトなプログラムサイズと実行速度を重視しており、エディターコンポーネント「Scintilla」をベースに、C++言語(STL)とWin32 APIだけで構築されているのが特徴だ。幅広いプログラミング言語をカバーしたコード補完とシンタックスハイライト(構文色分け)を備えるなど、「メモ帳」代替アプリとしての機能も充実している。対応OSはWindows 8.1/10/11で、ライセンスは「GPL 3.0」

 記念すべき本バージョンでは、マルチ編集(Multi-edit)機能がフルサポートされているとのこと。以前はオプトイン(有効化)する必要があったが、現行版ではその必要はなく、[Ctrl]キーを押しながらマウスをクリックするたびにキャレット(カーソル)が挿入され、一度に複数の箇所を編集できる。最新版では複数選択の背景とキャレットの色をカスタマイズすることも可能。

マルチ編集機能をフルサポート

 そのほかにも、[ツール]-[環境設定]ダイアログの[バックアップ]セクションに[セッションを開く際、アクセスできないファイルを保持する]というオプションが導入された。これも要望の多かった機能だという。アップデート機能で用いられていた「curl」もアップデートされており、ヒープバッファーオーバーフローの脆弱性「CVE-2023-38545」が解決されている。

[ツール]-[環境設定]ダイアログの[バックアップ]セクション

ソフトウェア情報

「Notepad++」
【著作権者】
Notepad++ team
【対応OS】
Windows 8.1/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
8.6(23/11/23)