ニュース

「Snipping Tool」が絵文字の挿入、QRコードの検出・読み取りに対応。ものさしも復活

Canary/Devチャネルでテスト開始

「Snipping Tool」のアップデートがロールアウト開始

 米Microsoftは5月9日(現地時間)、「Snipping Tool」のアップデートを発表した(v11.2404.35.0)。まずは「Windows Insider Preview」のCanary/Devチャネルでテストされる。

 「Snipping Tool」は、Windows 11標準のデスクトップ撮影アプリ。[PrintScreen]キーまたは[Windows]+[Shift]+[S]キーで起動可能で、デスクトップ全体・選択したウィンドウ・指定したデスクトップ領域を画像として保存できる。[Windows]+[Shift]+[R]キーを押せば録画も可能だ。

 今回のアップデートでは、以下の改善が行われた。

絵文字の挿入

 キャプチャーしたスクリーンショットに、好みの絵文字を挿入できるようになった。感情や動作を表す絵文字を加えて表情豊かな画像に仕上げたり、プライバシーに関わるなど、見られては都合の悪い部分に絵文字を重ねてマスクすることもできる。

キャプチャーしたスクリーンショットに、好みの絵文字を挿入できるように(編集部未確認。一部機能は段階的にロールアウトされるものとみられる)

 絵文字の挿入コマンドは、シェイプツールバーから利用可能。コマンドボタンをクリックすると絵文字パネルが現れ、選んだ絵文字がキャンバスの中央にドロップされる。ドロップされた絵文字は自由に移動やサイズ変更が可能だ。

QRコードの検出

 最近はドキュメントをスマートフォンで閲覧することを考慮し、リンクをQRコードで読み取れるようにしていることが多くなってきた。一方で、デスクトップで閲覧するケースを失念しているのか、テキストでのリンク表記がなく、URLを調べるのに苦労することも増えてきた。

 そこで、最新の「Snipping Tool」にQRコードを自動検出する機能が追加された。テキスト検出機能(テキスト アクション)の一部として実装されており、ドキュメントを「Snipping Tool」でキャプチャーして「テキスト アクション」コマンドを実行すると、検出されたQRコードにリンクアイコンが追加される。これをクリックすれば、埋め込まれたURLをWebブラウザーで開くことができる。

テキスト検出機能がQRコードにも対応

シェイプ機能の改善

 また、図形(シェイプ)機能にもいくつかの改善が加えられた。たとえば塗りつぶしやアウトライン(輪郭)の色を指定するパネルでは、色の透明度も調整できる。[もっとみる]ドロップダウン(ツールバー右端にある横三点のアイコン)にはルーラー(ものさし)ツールが再導入され、[Ctrl]+[R]キーで切り替えられる。

挿入したシェイプの塗りつぶしや輪郭で、色だけでなく透明度も指定できる
Windows 10にはあったものさしツールも再導入