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Google AI サービスにおける「Gemini 1.0 Pro Vision」のサポートが終了

Google AI Studioでは7月12日まで利用可能、次世代モデルへの移行を

「Google AI for Developers」での案内文

 米Googleは、2024年6月12日(現地時間、以下同)をもって、Google AI サービスおよびツール(Google AI for Developers)における、マルチモーダルAI「Gemini 1.0 Pro Vision」のサポートを終了した。Google AI Studio上では7月12日まで利用可能。それ以降は廃止となるが、今回のサポート終了はVertex AI上でのモデル使用には影響しない。

 「Gemini 1.0 Pro Vision」は、視覚関連のタスクを実行できるようパフォーマンスを最適化したマルチモーダルAIモデル。画像に関する説明文の生成、画像に存在するオブジェクトの特定、画像内の場所やアイテムに関する情報の提供などを行なうことができた。

 7月12日以降、Google AI Studioで「Gemini 1.0 Pro Vision」を指定したAPI呼び出しはエラーとなる。同AIモデルを使用して保存されたプロンプトは「Gemini 1.5 Flash」への切り替えが行なわれる。現在利用中の機能にアクセスできなくなる事態を避けるためにも「Gemini 1.5 Flash」(あるいは「Gemini 1.5 Pro」)に移行することが推奨されている。

 「Gemini 1.5 Flash」は、高度なビジョン理解機能を備えた、より高速でコスト効率の高い次世代モデル。こちらに移行するためには、コードを下記のように更新する必要がある。

【更新前】
model = genai.GenerativeModel(name='gemini-pro-vision')
【更新後】
model = genai.GenerativeModel(name='gemini-1.5-flash’)

 なお、上記の変更は「Gemini 1.0 Pro」NLPモデルには影響しないとのこと。NLPモデルを使用しているユーザーは変更の必要はない。