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法人向け「Gemini」アプリを利用可能な「Google Workspace」エディションが拡大

AI改善に許可なく使われない「エンタープライズグレード」のデータ保護

長谷川正太郎

2024年10月30日 06:45

Google、法人向け「Gemini」アプリを利用可能な「Google Workspace」エディションを拡大

　米Googleは10月25日（現地時間）、スタンドアローンの法人向け「Gemini」アプリを利用可能な「Google Workspace」のエディションを拡大したと発表した。

　利用しているアカウントが法人向け「Gemini」アプリを利用できるかどうかは、「Gemini」アプリの画面左上のロゴに『Advanced』がついているかどうかで判断可能。『Advanced』と表示されていれば法人向け「Gemini」アプリとして利用でき、『Gemini』のみであれば利用できない。

利用している「Gemini」アプリが法人向けなのかは画面左上のロゴで判別可能

　スタンドアローンの法人向け「Gemini」アプリ（https://gemini.google.com/app）は、一般ユーザー向けの「Gemini」アプリと異なり、エンタープライズグレードのデータ保護をサポートしている。そのため、プロンプトやデータ、生成された応答は、人間のレビュー担当者によってレビューされたり、許可なく生成AIモデルの改善に使用されることはない。

　さらに、「Gmail」や「Google カレンダー」、「Google Keep」といった「Google Workspace」のアプリに保存された情報から応答を生成する、「Gemini」アプリの拡張機能も利用可能。たとえば、「Gmail」に届いたメールから情報を探し出したり、「Google ドライブ」内の文書を要約する、「Google Keep」のメモやリストを作成するといったことが「Gemini」アプリから行えるようになる。

　法人向け「Gemini」アプリの対象拡大は10月25日から段階的に展開されるため、実際に利用できるまで15日以上かかる場合がある。対象となる「Google Workspace」のエディションは以下の通り。