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QRコードでアカウント設定をモバイル版に ~「Thunderbird」v128.4.0esrがリリース

セキュリティ関連の修正は10件

「Thunderbird」v128.4.0esr

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」が10月29日、v128.4.0esrへとアップデートされた。本バージョンでは、「Thunderbird」のアカウント設定をQRコード経由でモバイル版「Thunderbird」(現在ベータテスト中)へエクスポートする機能が追加された。すでにデスクトップ版「Thunderbird」がセットアップ済みの場合、モバイル版の設定が簡単に行える。

メインメニューから[ツール]-[モバイル向けのエクスポート]へアクセス
アカウント設定をQRコード経由でモバイル版「Thunderbird」へエクスポートできる

 そのほかにも、以下の問題が修正された。

  • OpenPGP暗号化メッセージに対し暗号化されていないメッセージを返信できない
  • 「Thunderbird」のアップデートで、再起動するまで言語パックのバージョンが更新されない

 なお、セキュリティ関連の修正は10件。深刻度の内訳は、4段階中上から2番目の「High」が2件、3番目の「Moderate」が5件、最低の「Low」が3件。「Thunderbird」は初期状態でスクリプトが無効化されており、「Firefox」ほどの影響はないと見られているが、念のため早めのアップデートをお勧めする。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロード可能。すでに利用している場合は、メインメニューの[ヘルプ]-[Thunderbird について]からバージョン情報ダイアログへアクセスすれば手動で更新できる。