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プリンターに変な文字が勝手に印刷 ~Windows 10/11の2025年1月プレビューパッチ以降
Microsoftが応急緩和を実施
2025年3月13日 09:45
2025年1月非セキュリティプレビュー更新プログラムおよびそれ以降をインストールしたWindows環境で、USBプリントとIPP over USBプロトコルの両方をサポートするUSB接続のデュアルモードプリンターのトラブルがあるという。米Microsoftが3月11日(現地時間)、公式ドキュメントサイトで明らかにした。
同社によると、この問題はプリンターの電源がONになった場合や、切断後にデバイスに再接続された場合、より頻繁に発生する傾向がある。Windowsデバイスにプリンタードライバーがインストールされ、印刷スプーラーがIPPプロトコルメッセージをプリンターに送信するタイミングで発生するようで、ネットワークコマンドや特殊文字を含むランダムなテキストやデータが予期せず印刷される。
印刷されたテキストの先頭にはしばしば「POST /ipp/print HTTP/1.1」というヘッダーが付与され、それにIPP(Internet Printing Protocol)関連の他のヘッダーが続くのが特徴だ。
この問題の影響を受けるプラットフォームは、以下の通り。クライアントOSのみで、サーバーOSには影響しない。
- Windows 11 バージョン 23H2
- Windows 11 バージョン 22H2
- Windows 10 バージョン 22H2
同社は現在、更新プログラムでの解決に取り組んでいる。当面の対策として、「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムで修正前の状態へシステムを復元する措置がとられており、組織で集中管理されていない一般的な環境であれば、緩和策が24時間以内に自動で適用されるはずだ。
なお、会社や学校などで集中管理されているデバイスに関しては、ドキュメントサイトに用意されている特別なグループポリシーの適用が必要となる。適用の際にはデバイスの再起動が必要だ。