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Java 8からJava 21への移行をAIで ~Microsoftが「VS Code」拡張機能パックをプレビュー

「GitHub Copilot app modernization for Java」を無償提供

Microsoft、「GitHub Copilot app modernization for Java」をパブリックプレビュー

 米Microsoftは5月19日(現地時間)、「GitHub Copilot app modernization for Java」のパブリックプレビューを発表した。Javaアプリのモダナイゼーションとクラウドへの移行を支援する目的で設計された「Visual Studio Code」用の拡張機能パックだ。

 Javaアプリのランタイムをアップグレードし、クラウドへ移行できる現代的な設計へ再構築するには、多くの場合、複雑で根気のいる作業となる。本拡張はこの問題に対処するため、AIを活用した以下の機能を提供する。

  • インテリジェントな問題分析と推奨:既存のプロジェクトを分析し、それに合った修正と実行可能なプランを提供する
  • コードの変換:プランに応じてコードの変換を実施。「Java 8」から「Java 21」への移行のようなシナリオにも対応する。必要であれば「OpenRewrite」のようなツールを実行し、コード変換を適用し、ビルドの問題を動的に解決し、テスト検証を実行する
  • 学習による自動化:定義済みの戦略だけでなく、独自の移行ロジックを再利用可能なカスタム式に取り込める
  • 自動エラー修正:問題を自動的に解決し、テスト検証を実行。本番パイプラインをスムーズに稼働させる
  • アップグレード後のCVEとコードの不整合検証:アップグレード処理完了後にCVE脆弱性とコードの不整合をスキャン。エージェントモードで自動的に問題を修正し、修正内容を確認できる
  • 「Azure」へのデプロイの自動化:「Copilot」エージェントがデプロイに必要な「Infrastructure as Code」ファイルを作成し、CI/CDパイプラインを設定

 最後のデプロイ自動化は現在「GitHub Copilot for Azure」という別の拡張機能が担っているが、「GitHub Copilot App Modernization for Java」と統合する取り組みが進められているとのこと。

 「GitHub Copilot App Modernization for Java」は現在、「Visual Studio Marketplace」から無償でダウンロード可能。利用の際は「GitHub Copilot」が有効になっている「GitHub」アカウントが必要だ。

ソフトウェア情報

「GitHub Copilot app modernization extension pack for Java」
【著作権者】
Microsoft
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.2.1(25/05/23)