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Java 8からJava 21への移行をAIで ~Microsoftが「VS Code」拡張機能パックをプレビュー
「GitHub Copilot app modernization for Java」を無償提供
2025年5月29日 09:19
米Microsoftは5月19日(現地時間)、「GitHub Copilot app modernization for Java」のパブリックプレビューを発表した。Javaアプリのモダナイゼーションとクラウドへの移行を支援する目的で設計された「Visual Studio Code」用の拡張機能パックだ。
Javaアプリのランタイムをアップグレードし、クラウドへ移行できる現代的な設計へ再構築するには、多くの場合、複雑で根気のいる作業となる。本拡張はこの問題に対処するため、AIを活用した以下の機能を提供する。
- インテリジェントな問題分析と推奨:既存のプロジェクトを分析し、それに合った修正と実行可能なプランを提供する
- コードの変換:プランに応じてコードの変換を実施。「Java 8」から「Java 21」への移行のようなシナリオにも対応する。必要であれば「OpenRewrite」のようなツールを実行し、コード変換を適用し、ビルドの問題を動的に解決し、テスト検証を実行する
- 学習による自動化:定義済みの戦略だけでなく、独自の移行ロジックを再利用可能なカスタム式に取り込める
- 自動エラー修正:問題を自動的に解決し、テスト検証を実行。本番パイプラインをスムーズに稼働させる
- アップグレード後のCVEとコードの不整合検証:アップグレード処理完了後にCVE脆弱性とコードの不整合をスキャン。エージェントモードで自動的に問題を修正し、修正内容を確認できる
- 「Azure」へのデプロイの自動化:「Copilot」エージェントがデプロイに必要な「Infrastructure as Code」ファイルを作成し、CI/CDパイプラインを設定
最後のデプロイ自動化は現在「GitHub Copilot for Azure」という別の拡張機能が担っているが、「GitHub Copilot App Modernization for Java」と統合する取り組みが進められているとのこと。
「GitHub Copilot App Modernization for Java」は現在、「Visual Studio Marketplace」から無償でダウンロード可能。利用の際は「GitHub Copilot」が有効になっている「GitHub」アカウントが必要だ。
ソフトウェア情報
- 「GitHub Copilot app modernization extension pack for Java」
- 【著作権者】
- Microsoft
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.2.1(25/05/23)