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「NotebookLM」のMicrosoft版? 「Copilot Notebooks」がWindows版「OneNote」に統合
「Microsoft 365」連携に優れる点が魅力、ただし――
2025年6月16日 10:15
米Microsoftは6月14日(米国時間)、「Microsoft 365 Copilot Notebooks」をWindows版「OneNote」アプリに統合したと発表した。
「Copilot Notebooks」は先日アナウンスされた「Microsoft 365 Copilot Wave 2」で発表された新機能で、「Copilot Chat」、ファイル、ページ、ノート、リンクといった関連するすべてのリソースをひとまとめにできるAI搭載のデジタルノートブックだ。なんでもリンクさせておけば、AIがそれを理解し、ユーザーの質問に答えたり、ノートブックの文脈を尊重したわかりやすいドキュメントを生成してくれる。
関連付けられたソースはAIが常にスキャンする仕組みになっており、コンテンツに更新があればリアルタイムで内容がアップデートされる。Googleの「NotebookLM」のように、2人のホストが重要なポイントを説明するポッドキャスト形式の音声概要を生成したりすることも可能だ。同社は会議の議事録から実際のアクションを抽出する処理やプロジェクトのナレッジベースを構築するシナリオ、製品発表のためのコンテンツを下書きしたい場合などに活用できるとしている。
Windows版「OneNote」アプリの場合、「Copilot Notebooks」は「バージョン 2504」(Build 18827.20128)以降で利用可能。「Microsoft 365 Copilot」と、「SharePoint」「OneDrive」のライセンスを持つエンタープライズユーザー向けに提供される。残念ながら「Personal」「Family」ユーザーはまだ利用できない。
「Copilot Notebooks」に追加できるソースは、「OneNote」ページ、「Word」文書(.docx)、「PowerPoint」スライド(.pptx)、「Excel」シート(.xlsx)、PDFドキュメント(.pdf)、「Microsoft Loop」コンテンツ(.loop)をソースとして参照できる。ただし、追加できるのは今のところ20個までだ。