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「Microsoft Edge 138」が正式リリース ~「Copilot」付き新規タブページなどを展開開始
セキュリティ関連の修正は6件
2025年6月27日 15:17
米Microsoftは6月26日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v138.0.3351.55を安定(Stable)チャネルでリリースした。「Edge 138」では、以下の変更が行われている。
- 外部リンクを開くデフォルトのプロファイルが変更。これまでは「最後に使用した」プロファイルだったが、企業ユーザーの場合「プライマリワークプロファイル」が利用されるようになる
- 自動入力設定(edge://settings/autofill/personalInfo)にWebフォームフィールドのデータ収集をトグルスイッチで同意できるように。収集されるのはフィールドラベルのみで、ユーザーが入力したデータは収集されず、品質の向上にのみ用いられる
- AIを活用した履歴検索:同義語、語句、タイプミスなどがあっても、履歴から目的のWebサイトを見つけられる。処理はオンデバイスで行われ、Microsoftにデータが送出されることはない
- コンテキストメニューに「Microsoft 365 Copilot」チャットを用いた要約機能
- 「Edge」のパフォーマンスが低下すると、[設定とその他]メニューにパフォーマンスと拡張機能の検出に関する通知を表示
- 新しいタブページ(NTP)の「Copilot」:2025年5月末から新規タブページの検索ボックスに仕事や生産性に関連する「Copilot」のプロンプトを掲出。検索ボックスに「Copilot」アイコンが表示され、アイコンをクリックすると現在の検索クエリが「Copilot」に送信される
- 「Microsoft Information Protection」(MIP)保護されたPDFに適用された機密ラベルを表示できるように
一部の機能は「制御された機能ロールアウト」(CFR)と呼ばれる手法で段階的に提供範囲が拡大されるため、アップデートしてもすぐに利用できるとは限らない点には注意したい。
また、セキュリティ関連の修正は6件。このうち「Chromium」にかかわるものは以下の3件。
- CVE-2025-6555:Use after free in Animation(Medium)
- CVE-2025-6556:Insufficient policy enforcement in Loader(Low)
- CVE-2025-6557:Insufficient data validation in DevTools(Low)
加えて、「Edge」固有の脆弱性が3件修正されている。最大深刻度は「High」。
- CVE-2025-47963:Microsoft Edge (Chromium ベース) のなりすましの脆弱性(注意)
- CVE-2025-47182:Microsoft Edge (Chromium-based) Elevation of Privilege Vulnerability(警告)
- CVE-2025-47964:Microsoft Edge (Chromium ベース) のなりすましの脆弱性(注意)
デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。