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「Gemini 3」で誰でもAIエージェントが作れる「Google Workspace Studio」が一般提供、「Gmail」や「Google ドライブ」とも深く統合
コーディングの必要なし、GASによるカスタマイズもOK
2025年12月4日 09:08
米Googleは12月4日(現地時間)、「Google Workspace Studio」の一般提供を開始した。同社がアルファ版としてテストしていた「Google Workspace Flows」を発展させたソリューションで、ビジネスコラボレーションプラットフォーム「Google Workspace」上でAIエージェントを設計・管理・共有できる。
「Workspace Studio」は、同社の最新モデル「Gemini 3」の推論能力とマルチモーダル(テキスト・画像・動画)理解を活用し、コーディング不要で誰でもカスタムAIエージェントを作成できるようにする。たとえば「メールに質問が含まれていれば、『返信』というラベルを付けて、チャットで私に連絡してください」などと依頼すれば、それを実現する一連のワークフローを「Gemini 3」が構築してくれる。テンプレートも豊富に用意されているので、そこから自分のやりたいことに近いものをチョイスして、カスタマイズしてもよい。エージェントの実際の動作は、「Workspace」アプリのサイドパネルから直接確認できる。
複数のアクションを繋げて「~~をして、~~ならば、~~をする」といったワークフローを構築するという点では、「IFTTT」などの自動化ツールにも似ているように見える。しかし、“空気を読む”とさえ評される「Gemini 3」がロジックを組むところを助けてくれるのはありがたい。短い説明文からでもユーザーのニーズを明確にして、数十にわたるステップであっても的確にフローを設計し、実行してもらえるだろう。また、感情分析やコンテンツの生成、インテリジェントな優先順位付けといったAIならではの支援も得られるので、柔軟性も高い。たとえば前述のメール処理を自動化するワークフローでいえば、「顧客が怒っていれば優先度を上げる」といったカスタマイズが行えるだろう。
さらに、「Workspace Studio」は「Gmail」、「Google ドライブ」、「Google Chat」といった「Workspace」アプリと深く統合されているのも魅力。複数のツールを横断した複雑なタスクもエージェントに任せられる。コネクターなどを介して外部サービス(Asana、Jira、Salesforceなど)とも接続可能。技術に精通したユーザーであれば、「Google Apps Script」(GAS)を用いて高度なカスタマイズを行うこともできる。
「Workspace Studio」は今後数週間をかけて、すべてのビジネスおよびエンタープライズの「Workspace」プランに展開されるとのこと。

















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